自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

開発リーダの髪の毛に白髪が1本あったために、婚期が遅くなるという話

先日、ひとつ大きな仕事が終わったので、ワインを会社でみんなでワイワイ飲んでいたら開発リーダーが

すみません。後頭部に1本だけ白髪があって気になるので、切ってもらえませんか?

とハサミを持ってきた。

今の時代、結婚しなくても家族がいなくても困ることはそんなにないけど、こういうのは、たしかに一人暮らしだと困るなと思った。

ふと、白髪を切ってあげて開発リーダーに

やっぱりさー。一緒に住むパートナーがいたらさ、こういうのもしてもらえるんだよ。考えたら?

ということを説得してあげようと思った。立候補者もいるので、紹介もできるし…と思い…..。

なので張り切ってハサミを持って切ってあげたら、なんと、ワインを飲んで少し酔っていたので、全然違う場所の黒い髪の毛を200本以上切ってしまって、肝心の白髪は切れずじまい…。リーダーは、

えっ?どうしてこんなに黒い髪の毛を切っちゃったんですか?えっ?結局、これだけ切ってもたった1本の白髪は切れてないわけですか?あぁ...僕のセーターが毛だらけになってしまっている!あっ、もういいです。自分でやります。ありがとうございます。

と器用に自分で後頭部の白髪を切っていた。

このままだと、どんどん一人暮らしの期間が伸びそう…そうなったら、原因の一端は、私のヘアーカットかも…。と思った。まーどれだけ切っても、リーダーの毛は剛毛で多いので、間違ってたくさん切ってもバレないだろうから、

私のうまいヘアーカットでよかったでしょう?

と言えたので、よかったよ。

自閉症の渡の社会貢献

渡が、飢餓撲滅のボランティア先からクリスマスだということで、お礼のものをもらって帰ってきました。感謝の言葉が書いてあるカバンと中身のお菓子や、乾燥止めのクリーム。石鹸などなどです。

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ここのボランティアを開始してかれこれ5年。40度の気温でも、大雨が降っても、嵐がきても氷点下になっても、一度も遅刻せず、朝の暗くて寒い6時には家を出て片道2時間半かけて通い詰めました。今年から、送迎車が出ることもあって、朝はのんびり眠れて、帰りも送ってくれるようになりました。週に3回行っていた年もあるし、週に2回の時もあります。

大学と仕事を両立させながら、ボランティアも通うっていうことを大学生の人たちでもどれくらいやっているのだろうか?と思いますが、渡はどれもほぼお休みなく通っているので、普通の大学生なみに頑張っているなーと思っていたところでした。

この場所の方達は、渡のことを認識してくださっているので、週3回通っていた頃は、ボランティア先のボスのようになり、部下がいたという...。部下としてはボスが自閉症って大変だなと思うのですが、渡のすべきことはルーティーンになっているような仕事を新しい人にゼスチャーで教えるというものです。さらに同じボランティアメンバーが、困っている時には、すぐに助けるということ。これはお得意。

渡は、うまくいかなくても怒って他人様に八つ当たりするとか、そういうことがあまりないので、黙々と助けているので、女の子たちには、喜ばれるらしい。

渡の長いボランティア活動を見ていて思うのは、誰だって社会のために役に立つことをするのは嬉しいということです。社会のためっていっても、別にすごいことをしなくても、子育てしてるお母さんが抱えている赤ちゃんが落し物をしたら、拾ってあげる。これだってお母さんにしたら、嬉しいことだと思います。小さなことでも人様が喜ぶことをするのは、嬉しい。障害があってもこういう人様の喜ぶことができる場所を与えてもらっていることに感謝です。

さて、このプレゼント。渡は全て私にくれました。配れといいます。どうも自分がお世話になっている人たちに配って欲しいらしい。たくさんの人にお世話になってるので配ると少しになりますし、小さなもので、配られる方もこれくらい自分で購入することができる方ばかりです。けど、渡は、みなさんにプレゼントを買うようなお金もないし、気は心なので、すこしづつ配らさせていただきます。みなさま、ありがとうございます。今年も無事に1年が終わります。

忙しい年末

さて、今年の残すところあとわずかになりました。うちの会社は、日本の会社ともお付き合いがあるので、日本の会社の仕事納め前の追い込みにお付き合いすることもあります。アメリカの会社はもうほぼ仕事納め。なので、バタバタと忙しくしております。

さらに2件の仕事以外のことで、手間が増えているというお話。

一つ目は、お姉ちゃんが、明日の深夜便で帰省するという件。さらに、明日は、会社のビルで会社ごとのクリスマスプレゼント交換があるので、仕事以外にもバタバタしている私。

まずは、明日の深夜便で帰省するお姉ちゃんのお迎えを渡に、一緒にいくか?と聞いたら、行かないという。自分が前回のディズニーランド旅行で熱がでたのは、夜遅くまでおきていたからで、 夜の10時に寝れば、絶対に熱が出ないと思い込んでいるので、空港へのお迎えには、死ぬほど行きたいけどいけないという....。自閉症あるあるの思い込み。5歳児レベルの精神年齢の息子に「”ビビデバビデブー”の魔法で、ママが熱が出ないようにしてあげる」というと、なんでも信じてしまうので、伝えるのは簡単だけど、一度使ってしまうと、ずっと「ビビデバイデブーの魔法を使え」と言われそうで、使えない...。シンデレラに出てきた魔法使いは、簡単に使っていいよな...と、うらめしく思う私。

2つめの会社の入居ビルのプレゼント交換。40年間このビルに入居しているという会社も複数いて、その人たちの中に入れてもらったので、仲良くさせてもらっています。

今時、田舎じゃないとありえないような仲良しのビルなので、プレゼント交換には、必ず参加するのですが、うちの会社は、毎年私と開発リーダーでよりすぐるワインがプレゼントです。今日、ワインを買いに行ったのですが、なぜか入居会社数よりも、2本多い買い出しになりました。なぜだろう?たぶん、私の幸せのためだと思うわ。へへっ....。

ディズニーランド旅行を振り返って見て

とんぼ返りだったディズニーランド旅行を振り返って見て。

カリフォルニアアドベンチャーでの日本へのお土産は、これがいいと思う!

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スタバとカリフォルニアアドベンチャーのコラボで、ここにしか売っていません。

これが、アップルのように、日本の波佐見焼だったらもっといいけど、高すぎて買えなくなるなぁ。

ロサンジェルスで食べた朝ごはんは、これがおいしい。

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朝から、鳥肉まで食べてしまいました。最初は、

いやー。朝から揚げ物なんて胃もたれするよ。

とおもっていましたが、全くそんなことはおこりません。創業1958年。この鶏肉が有名なお店です。娘が家の近くにあるといって探してくれました。私はこのアメリカスタイルの朝ご飯が大好きで、完食致しました。

いやー美味しかった。

渡が世界の遺跡を見るとどうなるか?

ロサンジェルスのディズニーランドには、ソーリン・アラウンド・ザ・ワールド という乗り物があります。これは、乗り物にのって、世界各地の建造物や、遺跡が見れます。

渡はどこになにがあるのか?世界地理は3歳レベルなので、わかっているのかな?と思っていたのですが、なかなか理解している模様。

まずは、ホッキョクグマ

Polar bear!(ホッキョクグマ)North Pole(北極)

と叫んでいます。すごいじゃない!世界地理は3歳レベルだと思っていたけど、わかっているじゃない、と感動。けど、その次の言葉がすごい。

コカコーラ。

.....たしかに。コーラの宣伝に使っている動物は、北極ぐまだけど、ここでいうことじゃないような気が...。

次に見たのは、

インドのタージマハル

インド!タージマハル!

とすごい英語発音で叫ぶ渡。わかってるんじゃない!と思っていると、

アラジンとジャスミンが住んでいる。

いや、住んでないし...。

次に見たのは、万里の長城

チャイナ!Great Wall of China!!

と完璧な英語発音で、言っている。そうなんだ。万里の長城も知っていたのね。なんだかんだと知っているんじゃない!と感動していたら

パンダ・エクスプレスがある。

いや、それ、カリフォルニアのどこにでもある中華のファーストフードで、中国にはないし....。

さらに見たものは、フランスのエッフェル塔

The Eiffel Tower!!

と完全なカリフォルニアなまりで絶叫しておりましたが、

ラスベガスにある!

いや、違う。ラスベガスにあるのは、ホテルだし。あれは、偽物だし。本物はフランスだし...。

というので、再度、遺跡をきちんと教えた方がいいかなと思った昨日でした。

ちなみに、この乗り物、日本では2019年に日本でも乗れるようになります。

いざ!ディズニーランドへ。ランド内をうろうろして、歩いた距離はなんと22kmでした。

さて、早朝から起きてディズニーランドに向かいます。渡が朝の4時から起きて騒いでおりました。

お姫様と記念撮影をできる場所に向かった渡。

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とにかく笑いを取らないとモテない西海岸。話せなくてもどうにか、にこやかにしてもらえるように工夫する渡。帽子を脱いで、お姫様に挨拶。

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お姫様からバッチリとウケを取り。

うまく話せないので、Voice4uを使って、iPhone

"I love you."

を伝える渡。

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さらに伝える。

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一体、何人のお姫様をナンパするのか?

けど、いろいろ使いながら、長く会話できて嬉しい模様です。

ディズニーランド内を歩いていると、お掃除の人が水で書いたミッキーが、すごい。

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プリンセスフロッグのお姫様まで一緒に写真をとる。

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歩き回って、写真をとって、

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楽しみました。渡はゲームができる場所にいって、一等賞のダンボのぬいぐるみが欲しかった模様。けど、渡にゲームができるわけはなく....。なんとゲーマーのお姉ちゃんが一発でゲット。

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うれしくて、背中のリックに入れて歩く渡。

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カリフォルニア・アドベンチャーにも行き、ディズニーランドもいき、でなんと今日1日の歩いた距離は22kmでした。あー疲れた。

存分に楽しんだディズニーランドでした。明日は、カリフォルニアアドベンチャーであった笑える話を書きます。

敗者復活に挑戦する渡

前回、渡がお姉ちゃんの家を訪問して、ディズニーランドに一緒に行きましたが、なんと喘息発作出て、玉砕。数時間いただけで、お姉ちゃんの家に舞い戻り、ほぼお姉ちゃんの家で休むことになりました。

今回は、その敗者復活戦で再度、ロサンジェルスのお姉ちゃんの家に向かいました。

途中、Casa de Frutaという道の家のようなところに止まって休憩。公園や小さな電車も走っていて、渡は大好き。孔雀も大量に放し飼いしています。

http://www.casadefruta.com/

孔雀はこんな感じで大量にいます。

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渋滞にも散々巻き込まれながら走ること8時間。

途中、ロサンジェルスまであと200キロ弱というところで、すでにこの煙。ロサンジェスルの西側の場所がまだ火事で燃えているからです。渡が撮影してくれました。

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ちょっと喘息のような咳が出始める渡。焦る私。また前回のように喘息で熱が出るのか?と心配です。本当は1週間前に敗者復活をする予定でしたが、ロサンジェルスの火事があまりにひどく、お姉ちゃんから「渡は来ない方がいい」と言われて1週間伸ばしています。

さて、山越えしてロサンジェルス入り。なんと、香穂がいうように、ロサンジェルスのほうは全く煙がきていなくて、サンノゼのほうがロサンジェルスの西側の火事の影響を受けている感じです。

お姉ちゃんにも無事に会えて、大興奮。

さて明日は、ディズニーランドです。

ロサンジェルスの山火事がとんでもないところに影響している話。

ロサンジェルスで6箇所で山火事が起こりました。なんとその煙が500km離れている私たちのところにも届くほどです。20万人がすでに避難している状態です。

実は今週、渡は前回の敗者復活で、お姉ちゃんの住むロサンジェルスに行く予定でした。ところがこの煙です。喘息持ちの渡には、非常に厳しいので、キャンセル。

はてさて、どういうか?と思ったけれど、前回も呼吸が辛くなったことがあるので、速攻で、

煙がなくなるまで待つ。

というすっきりと聞きわけた。自閉症の渡にとっては、体験に勝るものなしでございます。

あー。ほっとした。けど、ロサンジェルスの山火事はあちこちでおきていて、サンディエゴで2つもも山火事が始まった模様。

どなたも怪我をなさらず、早く鎮火されることを祈っております。

自閉症の渡の日曜日の過ごし方。

日曜日。自閉症の息子は勉強日と決めているらしい。母は5時半起床。夕飯を作っておく。朝8時から数学がはじまり、午後から国語。わからないところがわかったので息子は、先に帰宅。私が夜の7時頃家にもどると、2週間分の大量の公文の国語のドリルが終わっていて、採点をしてほしいと言われた。公文の先生に

息子に、中勘助銀の匙や、中原中也の一つのメルヘンを教えるのがむずかしくて・・・どちらも私は好きなんですけど。

と公文の先生に話したら、

もう少しレベルを下げて、語彙を増やし、単語を理解してから、また銀の匙に戻りましょう。忘れてる言葉が多いので、おさらいをしましょう。

少しレベルがさがって、宿題量がふえたので、いくらでも簡単にできる国語が嬉しくなったみたいで、大量にやってしまった模様。母はその採点をせねばならず....

パトラッシュ、僕もう疲れたよ...

と呟く、夕飯まだな母です...。ご飯たべたい。赤ペン見たくない...。ご飯の匂いがうらめしい...。頑張って丸つけするぅ!! ということで、先ほど丸つけ終えました。ネロのように、日頃の行いも良くないので、私は天国にもいけず、地獄にいっても閻魔様に手が終えない、と現世に追い返されると思い、今、夕飯食べてほっと一息です。

知的な遅れがある息子に、彼にとっては完全な外国語である国語を教えるのは大変です。たまに火星から来た?と聞きたくなる様な考えられない間違いもするし。

こんな渡にスラスラと英語で大学数学を教える開発リーダーもやはり同じ火星からか?と思うくらいです。

今朝の数時間で、大学数学専科程度の数学を教えてもらって、宿題を1週間分終えてしまってました...。

リーダー、すごすぎ。

さて帰宅。さようならお姉ちゃん、けどまたすぐ会えそうだね。

朝から私が大好きなダイナーを娘が見つけてくれていて、渡もすっかり元気になったので、行ってまいりました。

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約50年経営しているというお店。

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とにかく私はこのがっつりなアメリカ朝ごはんが大好きで、こういうお店は、朝からでもステーキを出してくれるので、アメリカに来た当初は朝からステーキばかり食べてました。

これはやばいと思い、旅行中だけ朝からステーキに切り替えたのですが、それもあまり意味はなく、さらにおいしいエッグベネディクトを見つけてからは、そればかりです。

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けど、この顔面のようなスイカは、わけがわからないけど。もっと小さく切ればいいのにと思うけど、とにかく完食。

渡は大好きなホットケーキに、ここの名物のチキン。

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お姉ちゃんは、これ。

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子供達は残してお姉ちゃんはお昼ご飯にと持ち越すそうな。いろいろ忙しいらしい。

元気になったものの、ディズニーランドに後ろ髪を引かれる渡に

「また来てもいいからね」というお姉ちゃんの言葉をしっかり信じて、2週間後に敗者復活でまたくるらしい。大喜びの渡。渡にそっくりなメガネをかけたミッキーの帽子を被って大喜び。

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帰り際、このお店の経営者兼店長さんと話こんでしまいました。私はこの手のお店が好きなのですが、シリコンバレーの個人経営のお店はことごとく閉店してしまい、いまはチェーン店ばかり。そのことを話していると、経営者のかたは、

"Uh-oh!! それは、街のアイデンティティがなくなるね。やってはいけないことだねぇ。"

まさにその通り!!おじいちゃん、正しい。

たべ終わって店をあとにした私たち。

じゃ、また2週間後だねーということで、母は掃除機かけて退散。渡のお姉ちゃん業も大変です。頑張れ、お姉ちゃん。

帰路、途中Kettleman Cityというところで、樹齢2000年のセコイヤの木を見ました。

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万里の長城が出来た時も生えていた木。

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さてまた2週間後、母は運転です。がんばるぞ。