自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

男性を泣かせてしまった私

ここのところ、あまりにバタバタでしたが、私は元気に生きていて、先日もお願いされた企業の方達の前で、プレゼンをしてきました。おもにデジタルマーケティグの話などもたのまれたのですが、Voice4uの話などもするので、自閉症の渡の小さかった時の話などもします。そうすると、聴講されていた方が男泣きされました。まだお小さいお子様2人のお父様だそうで、もし我が子が...と思うと涙が出てきたそうです。

そりゃ、そうです。この男性は本当にお子様が可愛くてしょうがないのだと思います。誰だって我が子が障がいがあると言われたら、嬉しい人など一人もいません。けど、生まれてきたからには、子供は育てないといけない。障がいがあるとわかったら、いままで自分の描いていた「大きくなったら、一緒にキャッチボールをする」とか、「酒を酌み交わす」とか、いろいろな夢があるだろうけど、描くのが難しくなります。あきらかに自分とは違う人生を我が子があゆむということで、さらにその道が「茨の道」に見えてしまうからでしょう。

親も大変ですが、子も大変。大忙しの毎日になることは確かです。

だけど、育てて見て思ったのは、「まぁ。悪くない育児だったな」ということ。大変だけど、充実してました。本当に母としては、いろいろ学ばせてもらったし、知らない世界をいっぱい渡を通じて教えてもらいました。

一番大きかったのは、私が渡を育てていなかったら、お友達になれなかったであろうすごい人たちと数えられないくらいお友達になれたこと。

母親なのですが、育ててもらった感じもしますし、渡から与えられたことがあまりに大きくて、感謝しかないですね。

うちの娘ともよく話すのですが、

渡は、渡でよかったよ

とのこと。渡らしく生きているねということです。

まだまだ育児は続きそうですが、こんな感じを思った講演会でした。