自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

私が大腸ガン検診(内視鏡検査)を受けてみて、全てをぶっちゃけてみる

大腸ガン検診(大腸内視鏡検査)は、軽い挑戦のようなものです。ハイキングのような感じとでもいいましょうか。なんの準備もなく、ハイヒールでハイキングを突然開始すると大変なことになるのと同じです。大腸内視鏡検査もそんな感じです。


私は1回目の大腸内視鏡検査で、ポリープ(腺腫)を取ったお医者さんが止血(英語ではクリップと言われる)を忘れるというサザエさん並のことをしてくれて、大出血になってしまった。けど、ポリープをとれば、ほぼほぼ大腸ガンで死ぬということがなくなります。90%以上の確率で大腸ガンとおさらばできるという。
前回ポリープがあった私は、また大腸ガン検診をしましょうね、ということを医者からしっかり言われていました。悪性リンパ腫の末期を体験しているので、ガンの怖さは知っているので、受診しないという選択肢は私の中にはありませんでした。ただこの検診には

1.腸を空っぽにして挑まねばならない。
2.下剤薬の飲み方が辛い
3.術後、痛みなどの症状もないのに、突然出血になったりすることがある。
4.アポイントメントの時間はなるべく午前がベスト。(一番辛いご飯を食べれない時間を寝て過ごせる)

の4つの対処をせねばなりません。これは、お医者さんも助けてくれません。自分で工夫です。

 

では、まずアメリカで大腸ガン検診(大腸内視鏡検査)をうけた私の場合。
お医者様の処方する薬や、大腸ガン検診(大腸内視鏡検査)を受ける時間にもよってかわってくるので、全く私と同じというようにはならないと思います。なので、あくまでも参考程度に。

余裕のある人は1ヶ月前から汗を掻くような運動をして、1リットル近い水を大量に飲むことに慣れておくと大変楽に受けれます。(理由は後述)

一番にすることは、医者から出された薬を数日前にドラッグストアーに取りに行きます。これの説明書を前もってよく読みます。飲む前に突然読んでは、遅いこともありますので。
私の場合はこれ。

薬によって、お医師さんによって、食べていいものは異なると思うので、わからない場合はよく担当医に聞いてください。
よく内容を読みます。
大腸ガン検診(大腸内視鏡検査 Colonoscopy)を受ける前の日は、朝ごはんが最後の固形物になります。
その後、口にできるものは、
コーヒー、紅茶、レモネード、果肉がないアップルジュース、オレンジジュース、鳥スープ(濾過したもので具は食べない)、色のついていない果肉がはいっていないジェロ、ゲータレードなどがO.K.になります。色がだめみたいです。これ以外は口にできません。

ミルクは厳禁なので、まちがってもコーヒーや紅茶にミルクを入れないこと。

大事なことは、どれが暖かいか?だと思いました。
もちろん暖かくて飲みやすいのは、鳥スープ(チキンブロス)です。
なので、2日前には、鶏肉、野菜(人参、玉ねぎ、セロリ等々)を買い込みます。鶏肉は、コストコの焼いてあるのが一番めんどくさくないんじゃないか?と思いました。

<前日>
朝ごはんの時間です。なんだか、朝ご飯を食べたら24時間は固形物が食べれなくなるのかーと思ったら、一番好きなお店でクラブサンドイッチを食べたくなり。食べにいきました。


お腹が減っていた私はかぶりついて、なんだかすごく硬いベーコンがあるなとさらに噛み続けたら、おかしいな。と固いものを吐き出してみたら、なんと写真でもみえないように、サンドイッチが厚すぎるので爪楊枝が刺さっておりました。私はこの爪楊枝の先端についていた小さいセロファンと爪楊枝1cmほどを食べしまっておりました。あぁぁ、と思って、もし何か言われた時用に爪楊枝はお持ち帰り。(これは問題になりませんでした。ほっ。どこまでも何をしてもオチがつく私の人生....。)
さて、食べて家についたらすぐに鳥一羽を解体(鳥一羽にする必要はなく、ほねつきもの肉や足で大丈夫)脂っこいのが苦手な私は脂肪部分をとり、オーブンで焼きました。
その間に、野菜を乱切りにし始めます。鶏肉が焼けたら、そのままル・クルーゼの大型鍋(別になんでもいいけど大きな鍋)の中に鳥、野菜を投入。塩と胡椒で軽く味をつけて弱火で煮詰めていきます。

大量につくりましたが、私はあともうひとつの大鍋で2つ作るべきだったなと思っています。検査前はこのスープが私の命綱なので、2リッターでも足りないくらいでした。
スープができたら、おふきんまたはキッチンペーパーを引いたざるで濾します。
半分のスープを濾して、さらになべに水をいれて煮込みます。スープがふえます。(笑)
最低でも2リッターのチキンブロスが欲しいところです。(けど2リッターでも足りなかった)

さて、11時頃からお腹が減り始めるので、お昼になったら、飲んでいい食べていいものを食べます。私は鳥スープをトラベルマグにいれているので、勤務中もスープを飲み続けて、空腹はしのげました。周りがお菓子を食べてても、スープあるので大丈夫。誘惑には負けませんでした。この誘惑にまけないためにも、鳥スープをしっかり作るのは大事でした。
さて、夜から薬の服薬が開始です。服用書には、寝る前に飲むとかいてありますが、寝る前では遅すぎます。
というのも、箱に入っている16オンス(約455ml)のカップに、薬を1本いれて16オンスにして混ぜてのみます。これがまずい!すごくまずい!飲むのに30分かかりました。鳥スープを合間に飲みながらの服用。この薬を飲みきったらパッケージにはいっていた薬を飲むときにつかったカップで16オンスの水を2杯(約910ml) 1時間以内に飲みます。
なので、お薬を完全に説明書通りに飲み終えるまでに、私は1時間半かかるということが判明。これ、大事です(これは個人差があるので、必ず測ってください。この時間から明日の朝の薬を飲む時間が決まるからです。)
次も朝に同じことをくりかえすのですが、検査は8時で、検査の3時間前は水もなにもの飲めないので、逆算したら5時には飲み終えないといけません。
ということは、朝の3時半に起きて飲むのが吉。ということです。けど、スープを使って早く飲むコツをあみだしていたので、1時間で飲める自信あり!

になりました。

薬服用後、1時間くらいで、大下剤祭りが始まりますので、お手洗いの近くにいてください。
1時間くらいのお祭りがおわれば、眠くなって眠れます。
なので、薬を飲んでから体が落ち着くまでにかかる時間は、3時間半という計算。寝る前というより、夕飯がわりに薬を飲むのがいいと思います。

 <薬をのむコツ>
一気に1.5リッター近い水を1時間半で飲むというのは、運動も何もしていない人にはなかなか難しいことです。一番の問題は体が冷え切ること。
なので、この水の間に温かい美味しいスープをのむこと、紅茶やほうじ茶などを飲んでいいかお医者さんにきいて、味のあるものを水の合間に飲むことが大事です。
そうすれば、1時間半以内に水を飲むことができます。
あとは前述にもあげましたが、1ヶ月くらい前から、汗を掻くような運動をしていれば、水が美味しいと脳に焼きつくので、1リットリはあまり苦痛じゃないです。薬のほうが大変です。ただ何度も書きますが、体が冷えるので冷え性の方は、やはりスープをつくっておくのがいいです。普通のインスタントのブイイヤベースでもいけそうですが作った方がおいしいですよねぇ。

 

<食欲との戦いと腹痛との戦い>
食欲の戦いは、スープで乗り切れました。問題は腹痛がくるまでの待ち時間。お腹痛いのはいやなので、次に食べに行きたいレストランなどをさがしましたが、これはNG.お腹減ってきた。薬を飲んだあとは、頭はまわってないので、私の場合はこれを前回の寝込んだとき用に揃えていたので、これを読んでいました。

 

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<病院にて>
排泄物の調子や色をきかれます。「クリアーな色になりました!」がゴールなので、その通りなので伝えます。そうすると、ハードルはクリアーで、検査の説明がなされます。私はこのときに、お医者さんと看護婦さんに前回の医療ミスの件のタイムラインを書いた紙を渡しました

<検査>
点滴がうたれます。そこに麻酔があとから入ります。担当医と看護師さんと話したら、麻酔を入れられて、寝たのは朝8時43分。起きたのは9時半頃だったので、50分くらい麻酔が効いていますので、いつ検査がおこなわれたのか?などはわかりません。腺腫をとったことなどを告げられて、迎えに来てくれた人に乗せて帰ってもらいます。(車の運転は自分ではできません。お迎え必須です)

 

<検査後>
1週間は、飛行機にのれません。国際出張などは入れることはできないので、スケジュールにはよく気をつけます。私の説明書には、2週間はのれないと書いてありました。たしかに出血がはじまったら、国際線にのっていたら、飛行機をハワイかどこかでとめないといけなくなりますから。破産になる飛行機旅行になります。
お酒と運動は次の日から。排泄する時は血が出ていないかよくチェックです。少しでも出血があったら、医者にとにかくすぐに連絡するのがいいです。早め、早めに手当しないと私のようにあぶなくなってしまいます。運動は次の日からしていいそうですが、ハードな腹筋など腹圧がかかるものはすぐにはしない方がよさそうです。
検査後は食べ物も急に固形物の固いものはあまり良くなさそうなので、昨日作った鳥スープの具がここで非常に役に立ちます。

 

以上が大腸内視鏡検査の報告ですが、私のおおすすめは、月曜日の朝にするのがいいのでは?と思います。日曜日だと鳥スープもつくれるし、家でごろごろしながら、夜も安心ですし。なにかあっても火曜日から金曜日は病院が開いています。大腸内視鏡検査は、割と標準的な検査にはなっていますが技術は必要なので、いいお医者さんにかかること、何度もやったことがある先生にかかるのがいいと思います。先生選びが大事だと思います。

あぁ。ここまで下剤がどうだとか、排泄物だとかぶっちゃけたら、もう嫁にいけないけど、もう行かないだろうから、いいや。(笑)みなさま、大腸ガン検診はぜひおこなってくださいね!