渡のIEPがありました。3年に一度各領域をしっかりと検査するので、渡は学校ででやっていただきました。その、レポートもでたのですが、学校側からでたレポートが、70ページ。これには、行動の検査結果ははいってないので、全あわせると80枚は越えそうです。
ほとんど論文です。もう読むだけでヘロヘロでした。
ある領域は、進んでいますが、進まない領域もあります。
学校の先生のレポートを聞いていると、なんかその場に渡がいるかのように見えてきます。
他には、学区(教育委員会とでもいいましょうか?)でも調べていただいたので、その結果もでました。
こちらは、結構いいかげんな感じで、特にOTが、爆笑でした。
OTの方は電話で参加されて、検査の結果報告をしました。
このレポートの時が最高におもしろかったです。
「渡は検査はよくできました。言語もそんなに問題ないです。だって、花をにおって、
I likes flowerっていったの。3単元のsだけまちがったのよ。」
という報告に、渡の学校の先生が全員首を横に振ったのが笑えました。けど、電話会議で参加している彼女は私たちの首ふりが見えないために続けます。電話の向こうのOTの人は話し続け、
「渡は、お花が好きなのよ。」と言って絶好調で話しています。
「私もそれはありえない!」と思った。
このOT、渡が検査を受けるときから、
「あんた大丈夫?」
みたいな感じだったのです。なんか、自閉症の子供が怖いっていうか、渡を怖がっている感じです。渡は身長も伸びて来ているので、もしパニックでも起こしたら、押さえられないって思ったのでしょう。そんな感じで検査をしましたが、親が出てけというので、私は出て行っておりました。
レポート報告がおわったので、ここはお決まりの”突っ込み”をさせていただきました。
「すみません。今のレポートで渡がお花の匂いをかいだといいましたが、どのような花をどのようにして匂ったのですか?」
OTの人、電話のむこうで急に声がうわずって、
「えっと。。検査はだいぶ前に行われたので、よくおぼえてないけど、写真だったかもしれない」
「で、渡は自分で、僕は花が好きっていったのですか?」
「そうです」(←声がうわずってる。)
思わず、
あんた、検査しないで、外につれて歩いて、花をみせたんじゃないの?
って思ったけど、そこは、証拠もないので、言わない。
「本当ですか?」
「・・・ほんとう・・で・・す。」
なんか、言葉もどもって、自信なさげ。ウソっぽい。なので、私は、
「すみません、そのこと、レポートに入っていて、ずっと残るんでしょうか?渡がそういうことをするっていうのは、ありえないと思うんです」
と言ったら渡の学校のセラピストも
「ありえない」
と言います。
取りまとめ役の人が
「どうして、ありえないの?なんの根拠で??」
って聞くので、ついに暴露するときが来てしまいました。
「理由は、渡は小さいときから、喘息とアレルギーのおかげで、鼻があまりききません。
その上、花粉にアレルギーがあるので、こちらが無理に匂いなさいと言わない限り、花は匂いません。
過去にアレルギーで2回ほど危なくなっているので、花粉のあるものを匂うことは、自殺行為であることを知っているからです。」
学区のほうの皆様・・
「しーーーーん・・・。」
そしたらとりまとめ役の方が
「そんな一つのことだけを揚げ足を取るようにいうのは、よくないわ。」
って言われてしまいました。
だって、
”どうしてありえないか?っていう理由をきいたの、アンタじゃん”
って思い、笑ってしまいました。
まっ、こうやって見もしないで、てきとーなレポートを作るセラピストもいるんだな。と思いました。
12人くらいの人が検査しましたので、中には、いい加減な人もでてくるでしょう。
あとは渡の一番の苦手は、コミュニケーションと言語力(会話力)ですので、どのように伸ばすか?のアイデアは、後日だそうです。
なんか、いろいろあったIEPでした。