自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の音楽コンサート

渡たちの音楽のコンサートの晴れ舞台の日でした。いやぁぁ。もうたくさんの事があって、書ききれない・・。自閉症ゆえのトラブルもたくさんあります。いやぁ。。すごかった。けど、この子達に音楽を教えた、トニママは、やっぱり、偉大!

いろんなトラブル報告は、トニママジャーナルのほうに御任せいたしますので、そちらをご覧ください。


我が家関係だけのことを書きますと・・・・。要らしてくださった方々は、渡の担任の先生、2年前まで渡を4年間担当してくれていた、シンシア先生、私のお友達家族(実はここの娘さんが渡は大好きです)公文の先生、渡にドラムのステッキを貸して初めてドラムを叩くことをさせてくれたD君。D君は、家庭内でいろいろあったのですが、なんとお母さんと一緒に来てくれました。お母さんと仲良くコンサート会場にきたD君を見たとたん、コンサートも始まってないのに、うるうる来てしまった私。

最後の最後まで座ってみてくれました。このように、たくさんの方がいらしてくれました。本当に渡は、いろいろな人たちの育まれながら、成長したのだと実感しました。


数日したら、動画をアップできると思います。

渡の演奏は、ドラムの先生のエレキギターと一緒にドラムを叩くというものです。

リハーサルではうまくできていた渡。渡は、第一番の演奏ですので、幕の裏にあるドラムに座って、幕があくのを待っている。というはずだったのですが。。

開始の時間になっても渡がいない・・

「えっ~!脱走??」

と思い、外までさがし、客席もさがしたけど、いない・・。必死でさがしていたら、気がついた!なんと、渡が団体で、出るときに演奏する仲間が全員がいません。

あわてて、舞台裏にいくと、渡は、そこにみんなと一緒にちょこんと座っていました。

「渡、あんた、一番に演奏だよ!」

と言われて、慌てドラムの前に座った渡。

時間がきて、幕があいたところで、彼は完全にひるんだ!

というのは、リハーサルの時は客席が数名の関係者しか座っておらず、渡は、本番もこうだと信じていたみたいで、第一バッターの渡は幕の向こうを見ることもなかったので、まさかこんなに大量の人が座っていると思わなかったようです。

幕があいたとたん、完全に引いてしまって、ステックが震える渡。先生が、僕をみるんだよ。とそっとうながしてくれて最後まで演奏できました。

最後に渡が憧れているYちゃんが、お花をくれました。もう渡、ほっぺを赤くし、

「ぽーっ」

となってしまって、渡は舞台の袖に退出しないといけないのに、Yちゃんにくっついて座席に行こうとします。

「渡、ちがうよ!あんた、まだ出番あるよ」

と促して、舞台袖に戻した私。

いろいろあります。

演奏が終わって、ドラムの先生にお礼を言ってる最中に涙が止まらなくなった私。ドラムの先生にHugされて、

「俺まで泣けて来ちゃうから、泣くな、泣くな」

と慰めてくださました。

皆さんのご協力があって、できた渡の演奏です。皆さんありがとう。

演奏後の渡とドラムの先生です。

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