自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ボランティア

20才の後半から、アメリカの社会で、ボランティアをで始めて、かれこれ長い。

周りの人にたまに

「偉いねぇ。。」

と言われることもあるのだけど、

「なんか、違うな。」

とよく思います。私の場合、周りが私を信じくれて、ボランティアをできる環境を与えてくれたというのもあります。

これは、心から、周りの方たちにありがとうと言いたいことです。

けど、究極のボランティアは、子育てだと思います。

どんな子供でも風邪はひくし、熱は出す。

そうなると母は、睡眠時間を削って、子供が吐いたものの処理をし、汚物を片付け、看病をします。

赤ちゃんの時は、おしめは取り替えないといけないし、離乳食という特別なご飯も作らならいといけない。

学校に行くようになれば、お弁当だって必要だし、子供が成長すれば、学校の係だって、引き受けるだろうと思う。

誰も

「ありがとう」

とも言われなければ、

「えらいねぇ。。」

とも言わない。これだけのボランティアは、なかなかないはずなんだけどなぁ....。

我が子だから当たり前では、すまない気がする。


最近、若い人と話すことが多々あったのだけど、日本の若い人ってとても生きにくいだろうな。

と思うことが多い。日本に降り立つと私は、本屋に必ず立ち寄ります。

雑誌を見ると、

「○○才までに、~~をしよう!」

という雑誌があふれかえっています。これが、全部、自分本意なんですね。矢印が自分に向いた行動ばかりです。

果たして、20歳台後半から、そんな自分本位の生き方が、できるんだろうか?

それで満足できるのだろうか?

と思う。

こういう雑誌は、アメリカでは、あまり見かけない。

目標が先にあってそれを遂行するには、どうするか?というのはあるけど。

西海岸に住んでいると、これが、思いっきり嘘だということがよくわかる。

その本の編集者の人が、その通りにやているか?というと、

さて、何%の人がやっているか?とも思う。


私を振り返ってみると、10後半~20才代前半の時代は、

「女はクリスマスケーキ」

と言われた時代でした。クリスマスイブの24日までに売れないとだめ。

よーするに24歳までに嫁に行け。と言われた。

私は、しっかりこの教えを守ったのだけど、まったくの間違い。

結婚は、もっと遅くすべきだったな。20歳の時に、まだまだ他に見るもの、することがあったなと思う。


10歳代、20歳台でもっとボランティアをしていて、会社以外の場所を見ていれば、

考え方も変わっていたかもしれない。

昔、ギーク系の友達が

「俺らギークだから、ボランティアってあまりむかないんだよね」

と言うのだけれど、いえいえ、違います。私は、コンピュータには、詳しくないけど、一つ例をあげてみると、

Linuxなんて、究極のボランティアの気がします。

だって、お金ももらえないのに、人が使うソフトを一般にあげていくって、

技術系でない私は、考えられない。お金をもらってもしたくないし、できないと思う。

けど、そのボランティアで作られたソフトを使って、助かる人は、山のようにいます。

これもすごいボランティアだ。

深く考えなくても、実は、みんな気がつかないところで、自然とボランティアをしているんだと思います。

だって、そうしないと社会なんて、なかなか回らない。