自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

PHP日本人会の新年会

今年もPHP日本人会の新年会がありました。同じ障害をもつお母さんや、お父さんとは、会う機会があるのですが、子供の障害がちがうと障害別のグループがあるphpでは、あまりお会いすることがありません。久しぶりに皆さんにお会いできて、楽しい会でした。渡はこのPHP行くと、図書館においてあるビデオがお目当てです。

もう売ってない廃盤になったようなビデオもあり、それを見ています。たまに、新年会会場には、くるのですが、どうしてもビデオが気になる。新年会場はとにかく、渡が苦手なものが多いので、渡がそこにいないといけない用事もないので、図書館に居てもいいよと伝えました。そうすると香穂も図書館にいたいといいます。

ここの図書館は、専門書は、西海岸随一のそろえですし、日本語の本だけでも、数百冊はあるでしょう。香穂もここで極読書をしながら、渡を見てるというので、二人で図書館に引きこもり・・。しばらくして、様子を見に行くと、香穂が泣いてた。

渡に泣かされたのか?と思って驚いて、聞くと、

なんと、

光とともに… (10)

光とともに… (10)

この1巻を読んで、泣いていた。これ、読んだじゃん・・・・。

香穂にいうと、

「なんか、このお母さんかわいそうで・・。けど、このお母さん、困ったら、自分の実家に帰れるけど、ゆみちゃん、こっちで、渡を育ててたから、実家に帰れないものね。そう考えると、自分の国以外での子育てって大変だなと思った。」

と言っていた。たしかに・・。

歯医者にいくにも、美容院にいくにも親の家という助けがないので、渡を預ける場所を探さねばなりませんでした。

けど、移民の国のアメリカはこういう人は他にもいたので、親族の手がない分、福祉サービスも必死になって、もらおうと思ったし(お父さんもほとんどいない我が家では、もらわないと実際問題、家庭がまわらなかった)いろんな友達も増えました。「大変」でも「大変だけ・・」が残る子育てじゃなかったので、できたんだろうな。やったらやったぶん、なにかが自分のところに返ってきてた気がします。サービスをもらい損ねても、一緒に英語を訳してくれた人と親友になれたり、失敗しても、あっ!そうか、今度はこのやり方で、やらなければいいんだ!次回は失敗しないぞ!と学習することもあったし。そういう意味では、充実していた、子育てだったと思う。あっ・・。子育ては、まだまだ続くのでした!