- 作者: ニキリンコ,藤家寛子
- 出版社/メーカー: 花風社
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
最近、すばらしい本を読みました。本の画像がないので、?ででていますが。赤い色の本です。
いつも渡が訳のわからないことをしでかして、怒っていた私ですが、この本を読んで渡のすることには、すべて理由があるとわかりました。自閉症児にかかわる方は、必読の一冊。
この本の出版社の花風社の浅見さん自身が、インタビューで舵取りをしているために、とても読みやすく、わかりやすいです。アスペルガーの藤家さんとニキさんの話に、定型発達の浅見社長さん(普通の発達をする人のことを彼女たちは、こう呼んでいますが、この呼び方、私は好きです)がなさってるトークで、ほとんどが埋め尽くされています。自閉症の方が、みずから語ってくださっているので、本当にありがたい本です。
おぉ~!そういうことだったのか!と思った部分を一部書きます。
我が家の渡は、人の好き嫌いが激しい。私はこれは、渡のわがままだと思っていました。
というのも、ある日、我が家にとても優しい人がきたのです。渡のことを誉めてくれて、人当たりも柔らかで、いい人だったのに、彼女に会ったとたん、渡が、パニックを起こしてトイレに篭城しました。
私は慌てふためいたのですが、彼女には、「こういうふうにパニックを起こすことがある。今日学校でなにかあったのかも」
と話したのです。彼女が帰ると渡はトイレからでてきて、彼女がいなくなったことを確認し、いつものように機嫌よく遊んでいました。私は、どうしてあの優しい物腰の彼女のことが渡は、苦手なのか理解できませんでした。ところが、数ヶ月後、風のうわさで、彼女が詐欺でつかまったことを聞きました。そういうことだったのか!と思ったのですが・・。なんとこれと同じことがこの本の中に書かれています。藤家さんが、「わるい人にあうと、その人がどんなに優しく接してくれても逆毛が立つ。私の妹は結婚相手は、お姉ちゃんに会ってもらってから決める」という部分がありました。我が家の渡はまさにそれ。
たくさんの人がきても、その中に渡が苦手な人がいると、パニックをおこす渡です。けど、”渡の苦手な人”は、グループでなにかしているときに後々問題を起こすのです。”渡が、トイレに篭城するほど苦手な人”は数少ないですが、私の周りでつかまる人もそんなに多くないので、(笑)ある程度納得がゆきます。この事件以来、私も渡の人をみる目を信じていますが、逆毛が立つというので、理由が判明。渡もたぶん、そうだろう。と思って納得しました。今日から、連日この本の中のことで話してゆきます。