自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症の子供たちの可能性。彼らに向く職業

ここのところ、TAX申請シーズンでレシートの整理などを行っている息子。多くの方からお声がかかってうれしい息子。人生のうちで今だけが、一番人気者かも。小さい時は、社会のルールがわからず、怒られてばかりでしたし。ご本人、毎日笑顔で自閉症の症状がぐんと減ってきています。誰だって人様のお役に立つのはうれしいということですね。

学校から走って帰ってきて、大好きなテレビ番組を1本見たら、促されることもなく、エクセルに向かっております。

さて、こういう自閉症な人たちにとっての合う仕事ってなんだろう?と思っておりました。普通の人にいろいろな種類の人がいるのと同じように、もちろん、自閉症の人の中にもいろいろな方がおられます。

で、うちの息子のケースですが、

息子の特徴は、

  • 口頭での会話は苦手
  • 数字が好き(昔はそんなに好きじゃなかったけど、開発リーダーと勉強して好きになる)
  • ひとに褒められるのは好き。
  • 人が好き(会話はできないけど、人が家に来ると喜ぶ)
  • 好きなことはハマる。
  • 機械は好き。スキャナーやシュレッダーなどでも。
  • 積み上げることが好き。
  • 自分が間違うことが嫌い。
  • 規則性や答えが違っていることが嫌い。

などがあり、これらの特質を合わせるとやりやすい仕事って

1.会計補佐のようなレシートやお金の単純作業で膨大な量があり、みんなが苦手とする事は集中してやる。会計アシスタントなんてどう?

2.積み上げるのは好き。特に箱のような綺麗な形のものを積み上げるのは大好き。人は好き。引越しのお手伝いなんてどう?箱を積み上げるの好きよ。

3.機械好き。スキャナー好き。数字好き。弁護士事務所や警察などで、証拠のスキャンや証拠写真の整理なんてどう?単純な作業だけど、緻密さや絶対に証拠の番号付けを間違ってはいけないし。


4.並べるのが好き。各メーカー、わかりやすくいえばお菓子メーカーなどでやとって、各お店にいって、とにかくお菓子を綺麗に並べる小売の商品の並べ替えの仕事なんてどう?


5.整理が好き。で口頭で話せない。機械好き。というので、裁判所での古い事件の破棄していい事件関係の書類等のシュレッダーの整理係。話せないので、秘密が漏れない。

ざっと考えたら、うちの息子のタイプの自閉症には合うのでは?と思いました。

物事を大きく考えると、仕事に就くことは難しいと感じます。たとえば、「営業マン」とか、「ソフトウェアエンジニア」とか「お掃除の人」だと、漠然としてしまい、本人も仕事が明確じゃ無くなってしまうので、理解が難しいです。受け入れ側もすぐにわかるように、「この仕事のこれは得意です。」というように、本当にピンポイントの仕事だと、見つけやすいんじゃないかな?と思います、そうなると大きな会社のほうがまとまった同じ仕事は多そうですね。けど、中堅の弁護士事務所、会計事務所なども候補ですね。

小さいときに子供がこだわりがあることって、その時は、家族や周りは辛いけど、大きくなった時にはなにかにつながるかもしれないので、家族の人はよーーく我が子がどういうことにこだわって、どういうことが好きなのか?それが何の仕事に近いのか?を考えてみると、面白いかもしれないですねぇ...。