香穂が南に向かう日がやってきました。車と引っ越しの荷物をもって、アパート探しから開始です。前回の会社への挨拶回りの時に、ある程度目星はつけているので1日でみつかるのでは?と言っておりました。ただ治安のいいところにせねば、アメリカは安全をお金で買うところですので、大変です。まずは南に車を飛ばし、サラダに欠かせないバルサミコとオリーブオイルのお店で香穂が一人暮らしで使う分を購入。
さらに、車を南に進めて、有名なクラムチャウダーのお店で休憩。
いつもは、大行列のお店ですが、まだ朝早かったので、列もなくすっと食べれました。
さらにどんどん南下して彼女の出身大学に立ち寄りました。夕方だったので、指導教官は居るだろうということで、突然の訪問になりました。時間も読めないので、えいやで、訪れる香穂。
懐かしのキャンパス。
さて、舞台芸術の学部長に会いに行く香穂。
なんと4年前に香穂が模造紙に描いた教授の似顔絵がまだ貼られています。香穂が「えっ!これまだ貼ってるの?描き直すよ」と言ってましたが、教授は、「これがいいのよ。これをみると学生がみんなほっとするのよ。教授の部屋ってくると緊張する学生が結構いるからこれで、ほっとするのよ」とのこと。
どれくらい似てるかということ、
こんな感じです。いやー学部長とHugなんてありえないなぁ。日本の大学に通っていた私としては、やはりありえないわ。香穂はここの大学を出てから通ったサンフランシスコにある大学院は、3年制だったために、3年分の情報交換。Facebookなどでは様子を知ってはいるのですが、詳しいことはわからず。香穂が学部の時にやっていた舞台の担当部分は、2つに分割されて、2人でやっているそうな。ということは、香穂は2人分勉強してたわけ?先生に聞くと、
香穂は、ハードに勉強する子だったので、できたのよ。できる子にはどんどんやってもらわないと。
とおっしゃってました。そんな無茶な。けど、たしかに学びたいだけ学べるのがアメリカの大学の良さです。だから元旦から寮に戻るような話が毎年出たわけだ...。とにかくいつもほぼ真夜中12時に寮に帰り、朝は7時には起きていたので、舞台にかけた大学生活でした。
香穂の在学中にエジンバラ国際フェスでフリンジファーストを受賞したために、そこから入学希望者は殺到していて、先生はイギリスでも評判がよくなって大忙しだそうな。その受賞した劇の凱旋公演の監督は香穂がしたのですが、その時に彼女はアニメーションの方面に進むと、教授へもはっきり宣言したのでした。教授はちょっとがっかりした模様ですが、
香穂はもう舞台でも十分やっていけると思うけど、アニメーションでも成功するだろうから頑張れ!
と応援してくれたそうだ。今回の内定は教授も大喜びで、お世話になった教授たちのところに引き連れて行ってくれて、みんなに我がことのように香穂が内定したと話しておりました。
校舎内には、香穂の卒業テーマの舞台の写真が飾られており。懐かしい、この舞台を作った時のことをまだ覚えています。
感動の私。
ところで、この大学。この9月の時期は報道陣が殺到します。というのは、2001年9月11日の同時多発テロで亡くくなった方達の国旗を大学2008年から前庭に立てています。お弔いのために学生が始めたこの企画。
2997本のアメリカの国旗。90本の外国の国旗が立てられています。コミュニティの人たちも旗を立てることに参加することができて、みんなで旗を立てます。
日本の旗もあります。
香穂はこの出身大学にも近い街に住むので、来年は、手伝えるかな?と話しておりました。
このように、いろいろ立ち寄ってやっとホテルに無事に到着。到着するまでの間、渡からは、香穂が出した指示書通りに自宅に戻った。ねこの世話はした。床はスワイファーで全部ふいた。庭に水はやった。お風呂は磨いたetc....の仕事が終わるたびに、報告が入ります。
お友達にもチェックをお願いして居るのですが、家に来ても
ものすごく自立していて、完璧に仕事しているので入る隙間がない。
とのこと。
規則正しい生活を送って居る模様です。さてさて、明日から、家の書類や契約、会社との書類や契約書の交換等々山のような仕事が香穂を待っております。頑張れ!香穂!!