日本で読んだ本。最後の一冊はこれです。
- 作者: 真田哲弥,東京大学起業サークルTNK
- 出版社/メーカー: インデックス・コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の著者、六本木ヒルズのIT系社長の真田哲弥氏から、頂きました。
ご本人いわく
「これ、起業したいという人向けの基礎の基礎の本なんで、ゆみちゃんは、読んでどうかなぁ・・」
と言ってましたが、はっきりいって、
「面白い!」
別に友達が書いた本だからというわけではありません。
純粋に読んでておもしろかったです。
内容は、東大の起業したいという学生サークルの人たちが、起業の企画案を出すわけです。
東大の学生さんのアイデアもすごい。私が学生のころって、ただまじめに学校に通って(実は私は、大学、無遅刻無欠席で、出ています)授業を聞いてこなしてゆく・・という感じでした。こういうのになれると、完全に受身になってしまう。なので、こんなにアイデアがでる学生さんもすごい。読んでて、
「へっ~!。」とか、「ほっ~!」とか、言ってしまいます。
中には、素人の私が読んでいても、
「これ、無理。無理な案だ」
と思うのもある。けど、
「じゃそれを的確に言葉で示せ。」
と言われると、言えない。
それを真田君が、直球で、無駄な言葉なく、ズバッとついてゆくのは、すごい!と思ってしまう。
最後に彼自身の失敗の歴史が載っている。これは、すごいと思う。日本人は、失敗したことを隠したがる人が多いので、日本の文化に
「失敗して当たり前。」
というのがないので、失敗すると大人だけではなく、子供でもうつむいてしまうし、無口になってしまう。
「大舞台では、失敗しないように」
というのがしみこんでいます。
アメリカに住んで思うのは、特にシリコンバレーという気質もあるのだけど、失敗したことを恥じる人が少ない。参観日に香穂のクラスを見にいっても失敗しても、自信をもって
「それは、しらない。まちがった。」
とまるで、指摘したほうが、申し訳なくなるような、自信をもって答えてくる子供が数名いる。これは、失敗することよりも自分が伝えたいことや、自分らしさを伝えることに重きをおいているからだと思う。
私の学生時代、日本ではあまり見かけなかったな。こういう子供。
日本のTVのインタビューでも、成功した人には、失敗したときのことをインタビュアーが深く細かく、聞かない。日本の場合、暗黙の了解で、成功者の古傷に塩をぬってはならない、というのがあるのだろう。ところがこの本、数値までに及んでしっかり説明してくれています。これは。すごいと思う。
誰が読んでもクリアに起業の基礎がわかる本です。
専業主婦にも私はぜひぜひ勧めたい一冊です。起業って、別に本当にしなくても、アイデアを考えてるだけで、とても楽しいと思う。
起業のアイデアって、自閉の育児に共通するところがありますね。模索しながら、アイデアをだし、実行してゆくという部分は、似ています。育児は、儲けを出す必要がないのですが・・。幸せになるというのは、起業家の人も育児をしてるお母さんも同じゴールのように思います。
高校生の学生さんもその年齢から、こういう方法もあると知っておくと、人生の中で、怖いということも少なくなるのでは?と思った一冊でした。
けど、これ、このアイデアの中から、上手くいくそうなのをひとつ選んで本当に学生さんにやってもらう。そのかわり最初の資金を出すというのTV番組化すれば、おもしろいのに・・。実践するのをオンタイムで見てみたいとい思う私でした。