自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

大学見学

サンフランシスコに行ってきました。今度は、香穂の絵の大学を見るためです。見学したところは、Academy of Art Universityです。デザイン科、アニメーション科、ニット科 etc..とあるのですが、今回のツアーは、この3つでした。で、アニメーション科が香穂が一番行きたいところです。彼女は、その科の2Dのコースが取りたいのだけど、今回のコースは、3Dの見学コースでした。デザインや、ニットはさておき、3Dのクラス。香穂たちが説明を受けている間、私と渡は、3Dアニメーションのコースを取っている生徒たちがいるコンピュータールームにおりました。何十台というPCが並び、そこで、学生たちがやってきて、自分の書いたアニメを動かしています。

一人の生徒は、ゲームのソフトと思われる絵を動かしているのだけど、銃を構えて、的に焦点をあわせるために、首をまっすぐにする動作の部分を作っていました。彼は、臨場感あふれる形にしたい!と思っているらしく、少しナナメになったキャラクターの首を数ミリづつ動かしています。(もしかしたらミクロだったかも)私たちが、そのコンピューターラボにいたのは、40分。その間、彼は、キャラクターの首を数センチ動かす作業に没頭しておりました。他の生徒も同じ感じで、巨人ロボットが歩く一歩を数十分かけてやっている人もいた。細かいコンピューターの作業が苦手な私。見ながら、

あぁ・・・・無理。私に、罰ゲームで

「ここのラボで、30分過ごしなさい」

といわれれば、すぐに謝ってしまうかも。アニメやゲームを作るって、簡単にいうけど、こうやって、3Dの部分にたずさわる人たちが、寝食を忘れて、作っているのだろう。私は、絵が苦手なので、この大学に入るとなったら、それは苦痛でしかないだろうけど、香穂は、大興奮してました。

「初めて、絶対にここに来たい!と思った。」

そうだ。けど、サンフランシスコが苦手(都会が苦手)な彼女は、治安の件や校舎が狭い件、住居等の不安と、学位が低いものしか取れないことに二の足を踏んでいます。まだ、勉強もしたいし・・。と言います。私は、アメリカのシステムがいまいちわからないので、あまりいい案は、出せないので、香穂の提案で、進路カウンセラーの方と後日相談することにしました。