自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

香穂の通う芸術大学のスプリングショーに行ってきた!アメリカの大学ってすごい。

香穂の通う大学のスプリングショーに行ってきました。だいたい一つの学科で5名くらいが選ばれて、作品を出す模様。日中は、企業の人がやってきて面接などをしてくれるそう。

娘は3つの作品がでて、一つが大賞、のこる2つが2位でしたが、うち一つは大学の宣伝に使われるそう。

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一つ目の作品です。これは、ナッツアレルギーの子供がアレルギーの悪者と戦う話。もっとアレルギーを子供たちが、身近に感じられたら.....というものです。アニメーションというのは、一人ではできませんが、このプロジェクト、大学や外部の企業が数年かけてやる大きなプロジェクトになったらしく、一番最初の部分をうけもつストーリーボード担当(ストーリーを関わる人たちに伝える役)の香穂は、大喜びです。こちらが大賞。

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初期のチームみんなが頑張って力を合わせただけに、感慨ひとしおらしいです。

次の作品は、サンフランシスコジャイアンツの関連のもの。

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サンフランシスコジャイアンツの野球をもっと小さい子供にも興味を持ってもらうために、野菜たちのキャラクターがくり広げるショート物語。こちらは2位。

最後が、日本に行った時に京都まで撮影&取材に行って仕上げた作品。日本語では、「さゆり」という本になっていますが、その本をベースにしたストーリーボードです。娘としては、これは1年以上前に描いたものなので、まだまだ下手くそだなーと思うらしく、書き直したいくらいだったそうだ。

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まぁ、1年間大学院で学びながら描き続けていて、全く進歩がなければ、そりゃーダメだわな。

という感じでした。

けど、私が香穂の絵を見てる間も多くの人が、真横で香穂の絵を指差して評を話し合っているのですが、もうなんだか、横で聞いてる私のほうが口から心臓が出そうなくらいです。心臓バクバク。

ここの部分がねぇ...。

とか話し出すと、

えっ?あっ?すみません。すぐに娘に言って描き直すように言ってきます!!

と言って絵を取り外して、娘にもっていきたくなるくらい緊張です。

その方が

ここの部分がね.....よく表現できてるよね。僕はこれが好きだな。

と言ってくれた時には、思わず、「本当にありがとうございます」と横から言いそうになった...。親バカ。もうドキドキして、あまり香穂の絵をじっとみていられませんでした。絵よりも、他の人が指差しながら何を言うのだろう?と思うと、思わず、ちらっちらっと隣の人たちの顔を見てしまって...。

この会場は他の学部も一緒に体育館よりもはるかに広いところで展示しているのですが、いやーもうパワーに負けそう。

一つ一つの作品全てに、魂がこもっているので、会場がすごくパワーが溢れてて、押し倒されそうな雰囲気でした。

入り口もレッドカーペットみたいになっていたけど、完全にお遊び気分の私たちは、普段着で走れそうな格好でやってきました。

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とりあえず、香穂はあと残りのプロジェクトの数個をひきつづき回して、企業と連絡を取り続ける模様です。

なんだか、あまりのパワーに圧倒されて、ヘロヘロになった今日でした。渡は作品よりも可愛いおねえちゃんがいっぱいいたので、すごく楽しかった模様です。←そこかい!!!