自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

帰米~旅行を終えて~

帰米です。今回は、12月23日の鹿児島大学での講演会がメインでした。渡もプレゼンを日本語と英語の両語でやりました。渡は、クラスでは、週に1回は、プレゼンをします。台の上にのって、各自の週末を話すのですが、我が家の場合、私が多動なので、週明けは、渡は話すことが多いのです。なので、プレゼンは大好き。私が講演会をするというと、渡が

「自分もプレゼンをする。絶対にする」

といいはるので、皆さんにはご迷惑だとは、思いましたが、やってもらいました。まっ、渡が主役の話ですので、渡がすべてやってくれれば、一番いいのですが(笑)そこは自閉児ですので、残りは私が・・。

とにかく、ハードなスケジュールでした。

今回、鹿児島に行く前に、香穂には、福祉作文コンクールの内閣総理大臣賞を受賞した鹿児島の 岩元恕文君の作文を送っておきました。これは鹿児島の野添さんが、YUMEKI便として、まぐまぐで配信してくださったのをおくりました。バックナンバーはこちら。全国の情報があっていいです。興味のある方、購読をおすすめします。

香穂は、この作文について、少しですが、ここで感想を述べています。私には、

「これって、最悪なんだよね。私もよくあったけどさぁ・・。けどさぁ。弟は、好きだよ。これも同じだ。」

と言ってました。

鹿児島の講演会のあと、参加してくださった方から香穂に

「弟と何をして遊んでいるのか?」

と聞かれたので、

「本を読んだり、ゲームをみせてあげたり」

と答えたそうです。で、その方から

「たくさんの時間を弟とすごして、くやんでいないか?」

という質問をされたそうで、香穂は、意味がわからず、もしかしたら、この人は、私と渡がケンカしたことを知ってるんだと思って、

「ケンカした時は、そう思う。」

(もっと仲良くすればよかったと思う)

と答えたそうです。

たぶん、そうい趣旨の質問じゃなかったと思うので、香穂には、

「たぶん、弟が自閉症なので、もっと自分のこことをしたいのに、我慢してるんじゃないか?というのを心配をしてくださってるのでは?」

とあとで、話しました。香穂は、やっと納得した様子で、

「あぁぁ。そういうことね。だって、私は、宿題があるときは、宿題するし、友達と話するときは、するし。自分のしたいことは、してるよ。弟は家族なんだから、家族と過ごす時間が多いということで、人って、後悔ってしないんと思うんだよね。ただ、テレビはみれないことがあるのは、いやだけど、ゆみちゃん(私のことです)も昔お姉ちゃんにチャンネル権を奪われるっていってたし、クラスの友達もお兄ちゃんがチャンネル権をもってるし。一緒だよ。」

これは、ブログにあげておいてというので、あげておきます。このチャンネル権のくやしさあたりは、香穂のブログにあります。

話は、かわりますが、今回、日本を旅行してみて、バリアフリーが進んだなという感じがしました。

公共交通をつかっての旅行は、アメリカより、日本のほうが、はるかに旅行しやすいです。

今回も大阪から博多に向かうひかり号は指定席料金で、3人以上あつまれば、個室がつかえるし。

こういう情報をあつめて、もっと自閉の子供も旅行ができればいいなぁ・・。と思います。

旅行は、ある程度、慣れだと思います。これは、どんな人にも言えますが、一昔前に成田離婚などという言葉がはやり、新婚旅行で、海外に、はじめていくと、海外なれしてる奥さんよりも、トラブルをおこしてしまって、対処できすに、奥さんに迷惑をかけるというのがありました。

これと同じで、自閉の子供も覚えるまで少し時間がかかるので、いろいろなサービスを使いながら、普通の子供より多めにでかければ、最初はトラブルが多くても慣れるのでは・・・。と思いました。

特に大変だけど、子供が小さく無料で電車にのれる時期がお勧めではと。

うちも大変だったけど、いま、その分、ラクしてます。

今回は、サンフランシスコ向けの飛行機の中では、渡は一睡もせずに、帰宅してからも夜まで寝ずにいたので渡は時差はなし。

私は、数日後に時差がでそうで、怖いです。

お世話になったたくさんの方々、本当に、本当にありがとうございました。楽しい旅行ができました。