自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

シリコンバレーツアーその3

きのう、帰りが思いっきり遅かった私ですが、朝早くおきて、香穂の弁当を作り、渡をつれて、シリコンバレーツアーへ。スタッフの人が、部屋を与えてくれて、渡は、そこでテレビをみてるはず・・だったのです。しかし・・。渡は、私から部屋から出てはいけないよ、と言われていたのですが、渡にとって、一番大事な


「ホテルの冷蔵庫内の缶のジュースを飲んでいいか?」

という質問をして、許可を、私にとるのを忘れてしまった!

あわてた渡は、私がいる講演会場へとやってきたのですが、

それが、後ろから入らず、前から入ってしまったので、講演会丸潰し!

渡辺千賀さんと戸谷茂山さんのセッションだったのですが、お二人とも、なにも文句もいわず・・。

千賀さんなんて、私があやまったら、

「そんなのぜんぜん。なんの問題もないですよ。渡君、なにかありました?大丈夫でした?」

と逆に、心配までしていただき・・。

ほんとうに申し訳ない。

それから、渡を自宅に帰して、午後に、香穂の日本人学校で、文化発表会のようなものがあったので、見にゆきました。

みんな、休み時間が、5分しかなく、その上、日本人学校は、土曜日だけの週1回しかなくて、その1回で、日本で習う一週間分の教科書を教えるのですから、本当に過酷なのですが、そんな中、どこで練習時間をみつけたのか?と思うくらい、がんばっていました。

すごいね。みんな。

私たち大人で、子供たちがしてほしというできるサポートは、なるべくしたいなぁ・・と思った私でした。

これは、途中で抜けて、会場へと戻りました。


最後の日ですので、私が楽しみにしている、スタッフで、「参加者いじり」

と呼んでいるフィードバックの会があります。

これは、ここ数日の講演者で、ご都合のつく方たちと、スタッフが、ずらっと後ろに並び、前には、JTPAの大御所2名が、(梅田望夫さんと村山尚武さんなんだけど・・・。)座っています。

この状態の中、参加者はショートスピーチをしないといけません。

スピーチが終わると、前に座るお二人や、講演者、スタッフから、いろいろ質問や、

意見などが飛び交います。私も結構発言していました。

参加者の方々は、

「会社でのプレゼンよりはるかに緊張した」

そうです。

ここで出た話ですが、アメリカに来るということについて、みなさんは、仕事の面から、いろいろ話されますが、私は、食という視点から話しました。あと、シリコンバレーにおいての、パートナーについても。

こんな話を、シリコンバレーツアーという場所で、する人はいないから・・。

アメリカで自分の口に合ったものを食べたいと思えば、それなりに、金か、時間を掛ければいいということです。おいしいレストランもあるのだけれど、お店は21時頃ラストオーダーと、早く閉まるので、遅くまで働かないといけない人たちには、向かない。

そうなると、どうなるか?というと、自分で食べたい物を自分で作る訳で・・。

材料も自分で買いにゆきます。

材料を買うのは、飛び切り安い。本当に安いです。

私などは、鮭は5月から10月までは、野生のもの(養殖じゃない)が売り出されるので、私は、漁村までゆき、鮭の漁師の方から購入します。マグロもそうします。

これは、日本では、できないことで、おいしいものが、手に入ります。

なので、参加者の方には、

「アメリカに住もうと考えたら、まず、夜中にコンビニにゆくのをやめてごらん。1週間、コンビニで食べ物を買わずにやってゆければ、アメリカでおいしいものが食べれる可能性は高いよ。」

という話をしていました。

だって、食って、生理現象だから、そこにこだわりがあるのに、自分の足(車など)を使って、それを集められない人は、ここには、向かない。

集められない人は、お金をたくさんつかって、お店の営業時間に合わせて、活動しないといけない訳です。

残業なんて、難しくなっちゃうし。

アメリカに来て、てきとーにレストランに入って、アメリカ食すべてが、まずいと語る人もいるけれど、それは、ちがうと思う。たしかに、私たちの口に合わないものは、多いけれど、おいしいものがないと言い切るのは、間違いだと思う。

まっ、食については、まだまだ書きたいことが一杯あるので、いつか、ブログに上げますね。