自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

シリコンバレーツアーその4

みなさん、お帰りの日です。きのうは、懇親会で遅くまで呑んでいた人も多かったようです。私も遅かったのですが。懇親会で思ったのですが、皆さん、目が変わってきています。

来たときのような目のままでいらっしゃる方は、いないですね。たくさんの情報が入ってきて、混乱している人もいれば、日本とアメリカの違いという観点で、見てしまって、日本がいい、アメリカがいいという論点に戻ってしまっている人もいます。けど、明らかに、新しい情報がたくさん入ってきているので、みんな、必死ですね。

あとみんな思っているようだったのが、パネリストの人たちが、意外に、

シリコンバレー

にこだわっていないというのも事実なんですね。日本から着た人が見ると、実は、ここに住む人は、シリコンバレーに、すごくこだわっていると思い込んでいる人が多いみたいなんですが、実は、そうでもなかったりする。私もシリコンバレーは好きだけれど、その一番の理由は、ほかの地域に比べて、渡の喘息が出にくいこと。渡や香穂が好きな遊びが、簡単にできること。なので、渡の喘息や、アレルギーが治ったり、もっと簡単に遊べるところがあれば、別にどこでもいいかも。。。と思うかも。です。

ただ、きのうの懇親会で言ったのですが、もし、今、自分が死んでしまって、どこかにいくとして、そのどこかの入り口(まっ、地獄のえんま様でもいいのだけれど)で私に質問したとします。

今、死んでしまったら、私は、まだ手のかかる渡と香穂を置いてきているので、後悔はするし、寂しいでしょうし、心配ですが、では、

「あなたの人生を振りかえってどうでしたか?」

という問いには、

「めちゃくちゃ、おもしろかった。」

と答えるでしょう。という話をしてました。

そしたら、参加者の人たちは、おどろいていたけど、そこに居合わせたスタッフは、

「あ~!そうだよな~!それだよな~!それは言えるな。」

みたいな話でした。結局、みんななんらかのエゴがあって、ここに住んでいるのかもしれないですね。

さて、最終日ですので、渡と香穂の話。

このツアーは、毎回、香穂と渡は、私につれられて、最終日の朝早く、ホテルにやってきます。なにをするか?というと懇親会でつかった大きな部屋の片付けに入ります。みなさんは、朝早く帰国の準備を各部屋でやっていますから。

今回は、香穂と渡二人で、アイスボックスの物を片付けたり、持参したものをまとめたりします。

カーペットも、汚れた部分を拭いたり、ビンや缶、ペットボトルを分けたりします。自宅から、もっいきているものは、すべて車まで運びます。

これは、ほかのスタッフの方に、お願いして、させていただいています。

こういうことをさせてくれるJTPAも懐が深い。

渡の場合、1本や2本の瓶や缶の分類を数回やっただけでは、ゴミの分別や片付けるという意味がわからないので、これだけたくさんの瓶や缶をわけるという作業をすれば、彼も覚えられます。香穂は、毎回ここのミーテイングやツアーで私が参加するときは、いつでもオニギリつくりを手伝うので、最後のお見送りの時に、参加者の方に挨拶をさせました。そしたら、参加者の方が、おっ~!という声とともに、

「おいしかった」

といってくださり、香穂は、本当にうれしかったそうです。毎回、毎回、オニギリをつくるお手伝いをしても、香穂はミーティングについてきたことはないので、みんなが、おいしいと思っているのか?まずいと思っているのか?が、わかっていなかったので、

「あんなことくらいで、喜んでもらえるのは、うれしいなぁ。。」

と頬を赤らめて、言ってました。

参加者の方で、一名。日本にかえらずに、電車でLAまでいかれる方がいたのですが、雪で電車が止まっていて、SFから、バスで向かわれました。大丈夫でした?夜遅くにLAにつくので、少し心配しています。

では、みなさん、お元気で。早い機会にまたお会いできるのを楽しみにしています。