きのうベテランズデーでお休みだったので、渡と香穂と私の3人は、サンフランシスコのジャパンタウンで髪の毛を切ってもらいました。渡は、散髪は苦手。小さいときは、私を殴るけるの暴行の上に、大泣きし、叫び声を上げ、などなどがありました。店の外にいる人は店内で幼児虐待があるのでは?と疑われていたんじゃないか?と思う。渡は、音に敏感なので、あの耳のよこでジャリと切れる音もにがてだろうし、落ちてきた髪の毛も皮膚にさわると気持ち悪いのだろう。髪の毛を切られて痛いという人もいるが、渡はそのアタリはにぶくてそれは、なかったようだ。なので、私が切ってあげるというのもダメで、小さいころは子供専用の散髪屋さんを探したりしていました。
子供専用のところは、散髪屋さん内のイスが、子供が乗れる車になっていて、車に乗りながら、髪の毛を切ってもらうしくみです。渡に、こんなごまかしが効くわけはなく・・。いつも渡は私に抱きかかえながら、髪の毛をきってもらっていました。なので、散髪が終わると私は渡の髪の毛だらけ・・。
当時の担任に相談したら、私が連れて行ってあげる!といってくれたのですが、ちょうどABAセラピーをうけていたので、セラピストの方にもお話しました。彼女が、
「散髪ね!私の一番の好きな分野よ」といわれて、3人で渡の散髪に向かいました。行く前にたっぷり散髪について話をして、絵を見せて、説明をして、上手くいけば、ご褒美がもらえます。(たぶん、ポップコーン5つかなんかの、ひとくちで終わってしまう、つまらないものだったと思う)初回、泣きそうになりましたが、無事に叫ばず泣かずで、終わりました。これには、驚き。次の月は、もう泣きそうになることもなくなり、普通に髪の毛を切れるようになりました。その次の月はバリカンを使って・・・。となりました。(バリカンは音がすごいからね。けど渡はバリカンのほうがはさみより好きみたいだ)セラピストの腕のすごさを見せ付けられました。彼女いわく、「よ~~く絵を見せて説明すれば、渡は賢い子供なので、理解するからよ。」といっていたが、渡が頭がいいとかわるいとか、そういう問題ではないと思う。彼女が<散髪は安全な場所である>ことをコンンコンと話し、ご褒美のものをきちんと写真で撮ってわからせていたからだと思う。私は、どこかで「どうぜ泣くから」とあきらめていたんだと思う。彼女は最終の目的は、<渡が、これくらい切って欲しい。こんな髪型に切ってほしい>ということができるようになるところだといっていました。が、渡はあまり髪型には、興味がなかったみたいです。
で、きのうは、渡は、キョロキョロしていました。ここの美容院は、カットする女性の人がみんな綺麗です。服も綺麗だし、ウエストも見せています。渡は美人好き、おしゃれな人好きですので、もう目が泳ぐ泳ぐ。散髪はやはり苦手だけれど、お姉ちゃんがきになって、最後までいいコでとおしました。写真でも上目遣いで鏡にうつる綺麗なお姉ちゃんを見ています。最後は髪の毛をディツプで立ててもらい、みんなから「かっこいい!」といわれて、もうご機嫌。美容院内を飛び跳ねて喜んでいました。ディップは嫌いなのにね。誉められると弱い渡。美容院の方とお礼を言って、握手して帰ってきました。