自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡のOTがゴールを書き直しているうちに、ちょっとちがう話を。

IEPは、来週なので。

書き直したゴールはIEPの時にもらうので・・。来週は、IEPをシリーズで書きます。

香穂のADDである音楽の先生の話です。先日、音楽のバンドのツアーの件で、親の説明会がありました。

先生はその時に、親にも自分がADDであることをカミングアウトして、

「僕の脳ミソはチーズですので、大事なことは必ず紙に書いて渡してください」と言われました。

それ以外は、ツアーの説明や、来年は、アナハイム(LAのディズニーランド)に行かず、ハワイにいきたいということなどなどを話してくださいました。先生は、とても正直という印象を受けました。話をきいてても、なんか、安心して聞いてられるというか、裏がないので、私のように英語がわからない人間でも、生徒のことを考えている気持ちがバシバシ伝わります。終わってから香穂に

「音楽の先生ってさあ。正直だし、優しいし。けどさ、その分、生徒が先生をなめたりしないの?ちゃんと、演奏しないとかさ。ふざけちゃうとか。」と聞いてみました。香穂の答えは、こうでした。

「それがないんだよ。実はさ。最初の頃のことなんだけど、みんなで演奏するときに、他の楽器やってる子供たちが、ちょっと気をぬいて、吹いたら、複数のへんな音がまざって、出てたんだよ。先生は、渡みたいに耳が敏感で全部の楽器が音をだしても、どの音がどの楽器の担当のコの音ってわかってるから、その外れた音が入っているのを聞いたとたん、ぎゃ~!って叫んで、渡みたいなパニックを起こしたんだよ。みんな、すっごくびっくりしてさぁ。香穂は、渡のパニックみてるから、あっ、音だ。ってすぐにわかったんだけど、みんな先生のぎゃ~!って叫ぶ意味がわからない。で先生が、生徒二人を指名して、

<○○と○○!!F#の音が出てる。>と指摘したんだ。

みんなあのパニックは本当に、かわいそうだとおもったみたいで、楽器を吹くときは、本当に真剣に、まじめに吹くんだ。だから、ふざけて演奏する生徒はいないんだよ。」

と言ってました。音楽の先生は、身長もそれなりにあって、100kgはありそうな、人です。

その人が、ぎゃ~!って叫んだというのをみたら、そりゃ、怖いわと思った私。

それから、香穂に、あっ!そういえば、先生は、僕の脳ミソは、チーズですっていってたよ。だから、大事なことは、紙に書いて渡してっていってた。というと

「そうそう!あの先生、記憶のメモリの部分はチーズ。(←私:ヲイヲイ・・)けどね、ちゃんと先生が言うとおりに、紙に書いて渡すと絶対に忘れない。他の先生は、忘れたり、忘れなかったりするけど、絶対に忘れないんだ。香穂はあの先生が大好きだ。バンドがあるから、高校いってるようなものさ。」といってました。よかったね。香穂、他の先生がイマイチなのは、残念だけど、ひとつでも楽しいことが、学校にあるのは、いいことだ。