自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

その子はなぜ大人の言うことを聞かないのか?

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いい記事でした。うちの自閉症の息子の小学校の先生が、こういう先生でした。

子供は考えるのが好き。

たしかにそうです。知的な遅れのある自閉症の息子でさえ、考えさせたら静かにします。そのことを知らない先生は、規則や罰で縛ろうとする。罰でしらばれて大きくなった人間は、罰を得ない様にするために必死になる。そうなると、なにが悪いのか?なにが人が嬉しいのか?さらに人を愛するってなんだろう?という考えることにたどり着く前に人の顔色ばかり伺う子供になってしまう。

自分で考えるということにたどりつくまでに、長い道のりになってしまう。罰則ばかりで縛るのはよくないと思うなぁ。あと「できない」と簡単に否定することもよくないと、つくづく、息子の小学校の時の先生を思いながら考えました。先生は、いつもおっしゃってました。"Keep busy ." 息子に頭も身体も動かし、忙しくさせる。未だに「できない」と言葉を子育てではほとんど使わないようにしようと心に決めてる私です。甘やかすのではなく。

日本には謙遜という習慣があります。たとえば我が子が出来ると言う人は少ない。けど、今の核家族で地域のコミュニティがあまりない状態で、子供の前で謙遜を使ってできないからとか言うと非常に子供のフォローが難しいですね。自分で子供のこをと人前で

「できないんです」って言って、誰も居なくなった時に、

「いやー、あなたはできる」って言うと、

「ママ、どうしちゃったの?」

と子供のほうが混乱して心配になりますよね。コミュニティがあれば、まわりの人がほおっておいても褒めてくれる。けど、コミュニティがないと、フォローアップがないので、子供自身が自分を過小評価をしたままの状態になってしまう。

さて私が突然この記事に反応したのは、先日の娘の話だと思う。

専攻を変えてアニメーションで大学院に行った彼女。やはり大学院は、凄いところらしくみんなむちゃくちゃ上手いらしい。

授業では各自の絵を生徒みんなで評価することもあるらしい。周りはみんな社会経験(現場でアニメを作っている)か、学部で4年アニメを作っている。そんなところに入った娘。そりゃー、ハードです。評価時間などは、凹む訳ですね。みんな上手すぎるので。

けど、私の意見は違って、

よかったね。伸び幅が一番あるっていうことじゃない!!すごーーく上手くなってから大学院に行ったら、学ぶ事がないかもしれないけど、学ぶ事がたくさんだから、楽しい大学院じゃん。お金払って学びに行ってる訳だから、正しい事してるじゃない。ここから勉強して上手くなれば、一番香穂が元を取り戻せるじゃない!元を取り戻すのは、大阪ではいいことだって言われるよ(笑)学ぶ事があるっていうのは幸せなことだねー。大学院は年数は決まってない訳だから、描いて描いて描きまくればいいじゃん。

という意見を言いました。

昔だったら、「どうしよう。娘がへこんじゃってるよ、どうやって励まそう...。」と思うところですが、最近、母親としての面の皮が厚くなってきた。けど、なんとなく、少しなれたなーと思ったら、もう子供も成長して子育ても終了の年齢です。母親業って本当に大変だわー。キャリアだけではどうにもならないし、思ったようにスムーズに子供は育たないし。ほんと世界中の母親やってる人ってすごいと思う。