渡が、数学のグラフで、つまずいています。すぐに
「開発リーダーのところに教えて貰いに行く!」
というのですが、会社に教えて貰いに来たものの、
「解らない自分。」
が許せない渡。
興奮しているので、ノイズを立てたり、独り言を言ったりジャンプしたりで、集中して椅子に座る事も困難。これで勉強なんて無理です。
あぁぁーーー。
こりゃもうグラフは無理かも。つれて帰ろうか?と
思った私。
けど開発リーダー。速攻で
「あっ、大丈夫ですよ。」
と、集中しない渡の横で、さささっと何か紙に書いた。
描いたものがこれ。普通のグラフです。けど、X軸Y軸が普通のグラフじゃない。
このグラフを見たとたん、急に黙って座って、勉強に集中し始めた。渡は、なによりもお姫様が大好きで、御姫様が自分のことが好きかどうか?ということが気になっているのをきちんとつかんで勉強すべきグラフを書いている開発リーダー。
よーするに勉強すればするほど、お姫様が渡を好きになるということをグラフで表現しています。
微妙に指数関数のグラフになってるし。
あっと言う間に勉強に集中して、グラフは完了。終わった渡に
「じゃ、今、自分はどこにいるの?」と聞いたら、うれしそうに、グラフの矢印の部分を指差した。恐るべし理系。参ったよ。