あけましておめでとうございます。旧年中は、渡の宝箱をかわいがって頂き、ありがとうございます。本年もよろしくお願い致します。
さてアメリカの年越しの風景ですが、とにかく11月末のサンクスギビングからは、街はクリスマス一色。セールもガンガン始まりました。このシーズンは、駐車場が混む。すごく混む。ヘタすると買い物の時間より駐車探し時間のほうがかかるほど。(私は男やもめの買い物といわれるくらい買い物時間が短いので、特に。)
セールは行かない。モールに近寄らない。
と決めていた私ですが、子どもがいるとそんなこともままなりません。
というのも問題は娘の香穂。彼女は大学でシアター学部にいますので(学科は日本語でいうところの舞台芸術学科)服がすごい。ジーパンはペンキだらけ。靴もペンキ。シャツもペンキ。その姿で帰宅してきたので、私は舞台からそのまま帰って来て、家で着替えるのか?と思いきや、いえいえ・・。
彼女は一日8時間はこの舞台に費やす訳ですので、汚れたからという理由でいちいち着替えていたら、何枚服があっても足りないそう。なので感覚がヅレてる。
たしかに洗う服、洗う服ほとんどがペンキがついている感じです。
彼女の通う大学は、西海岸一学費が高いとも言われるので、キャンパス内をジーパンで歩く女の子はほとんどいない。みんなこぎれいにしています。ところが彼女の学部は、こぎれい禁止だそうで(ペンキで汚れるので高い服を着てくると一番に怒られるそう。)ジーパンだそうです。
こうなると大学内では、どんな感じか?というと綺麗な女子大生たちの中にガテン系のペンキ職人がいる感じです。
カフェにいっても彼女の学科の子達が座ろうとすると、みんなペンキがつくと思い、席を立ってくれるそうで
「カフェは混まないから楽よー。」
ということで1年の時に傷ついたことも、もう気にならない様子。
この学科の大事なことは、
「ペンキが服についたことを気にしない」
ことだそうで、2年3年と学年が進むにつれ、まったく気にならなくなり、そのままの格好で学内どこにでも行ってしまうようです。
さらに舞台の練習が進むと同じ学部には俳優学科の子達がいるので、その子達ともカフェに行くそう。俳優学科の子達は、親がハリウッドの有名俳優などと言う子も結構いるので、遺伝的にもすごく綺麗。男子学生も綺麗です。その綺麗な子達とペンキまみれのガテン系で鳶職の方の服装のような彼女達が一緒にカフェでご飯を食べる姿は、異常な感じだそうです。想像しただけでもなんかヘン。
さてさて、この娘。学部も3年に進むともうほとんどの時間を舞台ですごすので、ペンキがついてない服を着る時間のほうが短い。そうなるとそのまま買い物にもでてしまう。注意すると
「だって、ペンキがついてない服ってないんだもん。」
「・・・・・。」
アメリカは、お店などに行くと、みなさん丁寧に服などを褒めてくれるのですが、彼女の場合はペンキまみれなので褒める前にみなさん驚く。
「どうしたのこの服?」
と聞かれるので、その問いに答えているうちにどんどん時間は費やされます。
しょーがないので、このセールの中、買い物に行く事に。車、なかなか止められないんですが・・・。
高い服は禁止なので、
「買っちゃだめ!」
ということで、Old Navyでしこたま買う彼女。安くてもたくさんかえば、それなりにするよぉ・・。
アジアの中でも身長も低い彼女は、ジーパンも裾上げが必要。
またこれもクリーニング屋さんであげてもらいます。別のモールで駐車場探し・・。
こぎれいになって新年をむかえた彼女。けど、2週間ペンキだらけの彼女をみてたら、ペンキのついてない服を着てる彼女が異常にこぎれいな感じがしてしまう。私も感覚がずれてしまっている今年の元旦でした。
まー、ペンキの服は彼女の充実した学生生活の証ということで、喜ぶべきことだと思います。よかったね。