すごくひさしぶりに映画を見ました。すごく古い映画なので、話題にもなっているのに、みる機会がなかった映画でしたが・・。
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- 発売日: 2010/04/21
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英語はなかなか難しかったです。刑務所の中のストーリーですので、普段使わないスラングとかFワードなど、すごい言葉が出まくりです。知らない・・。こんな言葉、聞いたことも無いっていう感じです。けど、すごく汚い言葉を知っていたりした時は、いつもは知らない英語がわかると嬉しいのですが、今回はちょっと
「私、こんな英語はわかっちゃってるよ・・」
と思い、複雑な気分・・。
他には、税法の言葉や法律用語も多々出ます。
本筋のストーリー以外にも、服役中の各自の人生の小さなストーリーがあり、私の心に引っかかっているのは、50年の服役後に刑務所から出た人が、社会に適応できずに疲れ果てて自殺してしまう話。
ひっかかった理由は、渡がまだ小さかった頃、新聞で読んだ記事を思い出したからです。インタビューされていた方は、もう老人で息子さんは、中年です。(というか、息子さん自身も初老にさしかかるのかも・・・。)
彼のインタビューを思い出していました。
息子さんには、軽度の知的障害があります。けど彼の時代、軽度の知的障害の子供が入るクラスも施設もなかったし、学校では怒られることが多かった子供さんだったそうです。
常に訳がわからないことで怒られてるような感じだった彼は、アンガーマネージメント(怒りのコントロール)が苦手だということがあります。
大きくなっても、
「ちょっと違う。」
と思われるところから、他の人からおじょくられるとどうしても手がでてしまいます。なので、軽度の傷害事件で刑務所を出たり入ったりしています。
この父さんへのインタビューを思い出しました。記者の人の
「息子さんは、いま、刑務所にいる訳ですが?」
という問いに
「刑務所にいる息子は、していはいけないことをしたことは、私は理解していますし、被害者の方には、すまない気持ちで一杯です。けど、彼の父親としては、正直に言って、今が一番ほっとしています。刑務所の中にいる間は、また刑務所にはいるのでは・・。という心配はしなくて言いからです。複雑な社会性を求められることも無い訳ですし、彼には理解できないようなような複雑な社会のルールも要求はされないでしょう。おじょくられて、手を出すこともない訳です。彼が刑期を終え出てくると、また私は、どこかで問題をおこすのでは?誰をどこかで傷つけるのでは?と心配で夜も眠れません。ましてや、私が死んでから後と思うと・・・。」
という記事でした。
その記事の後には、弁護士さんのインタビューも掲載されていて、
「罰を与えるだけでは、人は成長しにくい。刑期中も社会のルールを各自にあったレベルで学べるようにし、人間形成を育み社会復帰できるような厚生にもっと目を向けるべき。」
という意見が書かれていました。
この記事を思い出して、映画を見てて、ひっかかった私。
障がいがあってもなくても、社会ルールは複雑だと思うことは誰でもあると思います。そこで、手がでるかどうか?の違いだった彼。
私も、アメリカに移り住み、渡米したてのころは、日本と違うルールや法律に困ることが多々ありました。日本から渡米された人がアメリカで逮捕される理由のトップはDVだと聞いたことがあります。渡米したら急に夫婦間での暴力が増える訳でなく、日本だったら見すごされていた、ちょっとした夫婦間のいざこざも、アメリカでは犯罪になることもあります。
いろいろな事を考えてしまったDVDでした。
本筋はバレるとおもしろくないので、書きませんが、(っていうか、ほとんどの人は見終えてるのかもしれませんね。)心に残る映画なので、まだのご覧になってない方は、ぜひどうぞ。