自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

普通がいいという病

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)

面白い本を読みました。タイトルがいいですねぇ~!

普通であるというのは、日本人の人は、わりとこだわるのではないでしょうか?

私は、アメリカに来た頃、普通でいよう、まわりとあわせようと、必死になっていましたが、これほど無駄なことはないというのを身にしみて感じています。このシリコンバレーは、たくさんの国の人が集まってきているので、普通というレンジが、ほとんどないといっていいほどです。まさか、各国の習慣にあわせて、会う人、会う人一人一人に、合わせるわけにもいかない。パーティや学校などでたくさんの人が集まるときに普通はどれだ?と思って、あわせようとしたら、大変なことになります。渡のクラスでさえ現在8人の子供がいて、4ケ国の国の子供が学びます。放課後の時間の教室は親が迎えにくることもあり、言語的には英語、日本語、スペイン語ベトナム語、フランス語、などが、飛び交うすごいクラスです。こんな中で、上手くやって行けるのは、しっかりと自分を持つことなのです。私は、こうです。というのが、ないと、まわりがどうしたいのか?がわからず、困り果てるという感じです。渡の子育てにおいては、自分がどうしたいのか?渡に何が必要か?何をしてあげたいのか?が、はっきりしないと、とても難しいものがあります。これは、別にわがままを通すといっているのではなく、何が必要か、を明確にするということです。私の場合は、自分がいやなこと(たとえば、私は、人にウソをつかれたり、だまされたりするのは、大嫌いです。)などをきちんと明確にし、自分がいやなことは他人にもしないということを行なっていれば、多国籍の環境になっても、問題にならない場合が、とても多いです。けど、人にあわすことばかりに視点をおいていると、自分がいやなこともやってしまったりしてしまします。納得がいかないのに

「そうね、それがいいわね」

なんて、言おうものなら、あとで、おおモメになります。そういう意味では、自閉症の渡は、好きなことは、好き、イヤなことはイヤとわかりやすいので、私よりは、ここでの生活を楽しんでいるかもしれません。自分をしっかりと持つ。というのは、時には、大変なことではありますが、実は、一番回りを困らせなかったりするのかもしりません。