うちの会社にもいる理系の人の話です。
- 作者: よしたに
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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日本で買ったこの本がお気に入りの私。うちの会社にも立派な理系がおります。
香穂が帰ってきたのでうちの開発リーダーと一緒に食事をしましょうとなりました。香穂と開発リーダーは学生時代からの仲良しです。彼女は割と
「どっちが正しいのだろ?」とか
「どうしてなんだろ?」
と思うほうで、そういう話は私にすると、まともな答えが返ってこないので、よくリーダーに質問しておりました。
こうなるとリーダーの理系度がモロに露呈します。
今回レストランに向うまでに聞いた香穂の質問は、
「寒い場所と暖かい場所。どちらが音が遠くまで聞こえるか?」
でした。
いつもは難しい質問が多いので、参加できない私。これは意味がわかる。速攻で答えました。
「寒い場所。だってねー。寒い地方の人って声が小さいじゃない?暖かい地方の人は声が大きいし。それで生活できるっていうことは、寒くて声が通りやすいので、大きな声で話す必要がないんだよ。行事だって暖かい地方の行事の方が声が大きくない?」
「へー。そう思うんだ。ねぇねぇ、リーダーはどう思う?」
香穂は私の答えなどほとんど期待してなくて、リーダーの回答を待っています。そうするとリーダーが、ぼそぼそと。
「温度が高いほうが音速が早いので、昼間の方がよく聞こえます。なので、暖かいほうが音はよく聞こえる。ですね」
私
「オンソク?なに、それ?ソックスみたいなもん?楽器とかに、かぶせるの?それかぶせたら、音が大きくなるの?」
「いえ。あの・・。」
困るリーダー。音速を考えないとは思ってもいなかったようだ。ましてやその音速をなにかの物体と想像するということが考えられないようです。
「音速というのは音の速度です」
「へー!!音って速度があるんだ。」
「................。」
リーダー、うつむいてしまい、ついに困り果てる。
香穂は、目をまんまるにして、
「あのさー2人はさ。どうしてここまで答えが違うの?この2人の答えだけを見せて、問題隠して、他の人にこれが回答です、さて問題は?って聞いたら、当てる人いないかもね。ゆみちゃんの場合は、たんなる経験だけで話してるし、リーダーの場合は、理論で話してるし。よく2人は仕事の話がかみ合うねぇ。」
いや、かみ合ってないってば。だから、いろいろおもしろいアイデアが思いつくんだってば。
さて回答ですが、文系の私は、ここは主張です。やっと答えられたんだから、ゆみちゃんとは呼ばれずママとよばれるくらいの威厳は取り戻したい。こうなったら、強行手段です。そう思い込ませる。(笑)私が
「寒い方!寒いほう~!大阪から札幌に引っ越しした時、みんな声が小さくて驚いたもん!!!だから、寒い方だ!!」
と言い張ると、
香穂が
「けどさー。大阪ってどこに行ってもみんな声が大きそうだよ。難波で買い物した時、お店の人も立ち話している人も声が大きかったし。商店街のおばちゃんも声が大きかった。沖縄の人より声が大きいと思う。」と言われてしまい。
玉砕。
リーダーは、黙って聞いておりましたが、あとで、サイトが送られてきました。
「ゆみさん、これくらいの図だとわかりやすいんじゃないですか?」
http://ameblo.jp/52491-52491/entry-10196465551.html
「たしかに夜は音が通りやすいのですが、やはり音速は昼間のほうが早いですね。」
よくわからん。音が通りやすいほうが、よく聞こえるんじゃないの?
けど、これ以上話してもまた難しくなって、宇宙の話になりそうなので、
「ふ~~ん。」
と答えたら、リーダーはさっさと仕事についておりました。
苦労するねぇ。リーダー。