自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症児の叫び声

自閉症の子供を持ったお母さんから、渡があまり叫ばないのを見て、

「どうして叫ばないのか?」

と聞かれました。いえいえ、渡も

「おたけび渡」

という異名がありました。

シンシア先生のクラスに入ってからは、初日に叫んだだけで、3年間叫ぶことはありませんでした。(家では、たまに叫びます)この叫ぶことをふさぐ方法ですが、一番効果がないのは、

「ダメ」

という言葉でした。これは、毎回BGMのように親やいろいろな人から言われているので、いったところで、何の変化もなく、逆に叫び声を助長してしまい、再度叫んだりして、まったく効果がなかったです。

上手くいった方法は、下記です。

1.「叫ぶとみんなが驚く」ということを伝える。

  これは絵に書いたり、ひとつひとつゆっくり説明して伝えてゆきます。

2.叫ぶとみんなの耳が痛くなることを伝える

  これも絵に書いたりして、伝えますが、動作でもわかりやすかったようです。

  耳が痛くなると、悲しくなることを伝えることができれば、最高です。

  

3.叫んでもなにも変わらないことを伝える

  これはうちのシンシア先生が

  「今の叫び声であなたになにか、助けになることが起こったか?」

  と聞きます。

  ちょっとこれは私は、伝えるのが難しかったです。

4、叫び声の代わりの言葉を教える

  まったく叫ぶなというのは、ストレスの多い自閉児には無理なので、キャーやキィーという声は耳が痛いので、

   叫ぶときは。「わぁ」だよ。といって言葉を換えるようにする。わぁ。のほうが、

   他人の耳を痛くしない音になりやすいです。

教えることは時間がかかるので、根気よく、何度も伝えて、叫んでからすぐに上記のどれかを伝えるのが、効果的でした。