渡の小学校卒業式です。式自体は、40分ほどで終わり、日本のように堅苦しくなく、先生が各クラスごとに生徒を立たせて、その担任の先生が、生徒に送る言葉を述べるというものです。
4クラスの普通学級が終わり、学区の障害児クラスの先生のスピーチ。最後がうちのシンシアのクラスです。
シンシアは、学校の人、自分の両親、生徒のお母さん、引退されるアリス校長先生などなど、たくさんの人にありがとうを何度言ってもまだ足りない。という話もしてくださって、そこの部分で、私は渡の育児が走馬灯の様に頭の中を駆け巡り、涙があふれ出て、とまりませんでした。本当にそうです。渡にかかわってくれたすべての人たちに、いくらありがとうをたくさんいっても、まったく足りません。私、号泣。他のお母さんも同じ思いだったのでしょう。泣いていました。式がおわって、他のお母さんと抱き合いながら泣いてしまい・・。私の場合、言語の壁、文化の壁は、本当に高く、厚く、何度もくじけそうになりました。そんな中でも、たくさんの周りの人たちが、
"Yumi,Yumi."
と言いながら、なにかにつけて助けてくれたのが、私たち家族がここで生きてゆけた大きな大きな理由です。
~シンシア先生と渡と私~
たぶん、私は、この日を一生忘れないと思う。
みなさん、本当にありがとう。
渡は無事に卒業しました。