自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡の担任のシンシア先生の教育方針

私の知り合いの人で、我が子が通うクラスについて、いろいろ悩んでいる人がいる。シンシアに相談してみました。そのシンシアの回答をわかりやすいようにQ&Aで書いてみました。


Q:子供をシンシアのクラスに入れたいが、レベルが心配。

A:うちのクラスに入ってくる子供は、どの子供も同じレベルという子供は一人もいません。けど、みんな、IEPで定めた目標を確実に達成して、卒業してもらっています。

Q:ここは、高機能の子供対象のクラスと聞いたので、オムツが取れない子供とかは、いませんよね

A:うちのクラスは、小学校3年生から、5年生が対象。過去にもオムツをして入ってきた子供はいますが、1ケ月以内に全員取れています。高機能対象といわれていますが、いろんな子供が入ってきます。

Q:レベルの低い子供ってどうするの?

A:子供のレベルに合わせて教育をするのが、教育なので、他の子供のレベルは関係ないです。みんなと一緒のことをグループですることはあるけど、各自にできることをしてもらうので、うちの子供だけができてない。というような問題はなく、みんなそのグループですることの中で、それぞれやるべきことをしています。なので子供が「できない」と落ち込むことも、うちのクラスではないです。みんななんらかのすべきことを与えられてクラスの一員として、学校での時間を過ごしています。

Q:ということは、各子供の発達の段階とステージはすべて頭に入っている?A:もちろんです。くる前にIEPの書類はすべて目をとおして、頭にいれて、自分でも生徒を見ながら、各生徒ができること、得意なこと、を探し出してゆきます。そして、その少し上のことにチャレンジしてもらっています。

Q:何度もいいますが、レベルの違う子供を集めて(ましてや、言語の違う子供もたくさんいるので)教育してゆくのは、大変では?

A:子供のレベルが違うのはあたりまえのことだし、特に自閉の場合は、差があります。しかし、教育というのは、子供をあったところにいれるのではなくて、私たち周りが、子供にあったものを提供するためにIEPが開かれて、その子供、その子供のゴールがあります。なので、レベルが違うのは、あたりまえです。各子供はちがうからです。その各子供にあった教育をするのが、教師の仕事です。なので、子供のレベルが違うということを言う人は、教育、とくに障害児教育の意味がわかってないかもしれません。けど、現実は、子供に自分の教育方針に合わせてもらって、子供に動いていただく先生が多いのも事実です。

あと自閉症の子供は、独特の習得方法があるので、それを知らない先生や専門家が携わることは、あまり望ましくありません。

ということでした。まだまだあるけど、続きは、また別の日に。