自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ポジティブな人

ひろしまなおきさんは、うちの香穂と渡が大ファンな人です。渡はまず、会うと踊るし、大喜びで挨拶をします。香穂は、

廣島さんの言うことは深くて、子供のことをよく理解してくれているので、最高。」

だそうです。私も大ファンですが、打ち合わせでお話していて思ったのは、やはり発言がポジティブなんです。ここにあるように、運動を始められたそうですが、打ち合わせの日は、運動を初めて、5日目。GYMに行ったお話をされてましたが、

「5日やったから、3日坊主は、脱した」

と、おっしゃってました。これがネガティブだと

「まだ始めて、5日しかたってないんだけどね。」

って言ってしまうんだろうと思います。ひろしまさんは、他の人に対しても、各自の努力をポジティブに取っています。


これは、私は、子育てでも同じなんだと思います。特に自閉症の子供を育てると、ついつい他人と比べたり、期待をしたりして、

「まだこれだけしかできない」

という事を言ってしまいます。

私が渡を育ててる時にぜんそく発作で、食べれない渡に

「スプーン1杯しかたべないのよっ!」

と母に愚痴ると、嘆く私に、母は、

「病気なのに、スプーン1杯も食べてくれたの?えらいじゃないの!」

と言う言い方をしました。そうですよね。だって食べてほしいのは、私であって、渡ではない。さらに、渡が多動でよく動きじっとしなくい時、渡は、1秒じっとすることができない訳です。”多動”という障害なんだから、3秒椅子に座れば、

「良くできたね」

なんですよね。決して

「3秒しか座れない」

ではない。座って欲しいのは、私であって、渡ではない訳です。そう思っていろいろと思い出すと、渡は、今まで、たくさんのセラピストさんにお世話になりましたが、やはり一番効果があったのは、褒め上手なセラピストさんです。やたらと厳しく怒るセラピストさんは、やはり、渡自身も萎縮するのか、あまり伸びませんでした。子供は、どんな子供でも小さいときから褒めてあげるのが一番ですね。褒めるって、難しいことですが、少しでもどこかいいところをみつけて、一日2回以上は、我が子を褒めるっていうのは、いいかもしれません。

ひろしまさんとお会いしてて、やっぱりポジティブに物事を判断するっていうのは、いいなぁ....。と実感してました。