自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

大学を見学するということ

私が

「香穂の大学の見学に行って来た。」というと、ほとんどの友達が

「えっ~!教育ママだったのね。ゆみちゃん」

といいます。私、これは、驚かされました。

いえいえ、私ほどズボラな母は、おりません。

大学を見学するということは、どういう効果があるか?ということですが、これは、母親的な立場から

「勉強しなさい。宿題しなさい!と怒る」という無意味な作業から、解放されるということなんです。

この作業、一日10分怒って、その後、こちらが気分がわるいのは、数時間です。これを365日するとなと、

1年間に60時間を怒る時間についやし、気分が悪いカッカした時間が、1日1時間だとすると、1年のうち、365時間なんとなく、気分悪い時間になります。

突然こう書いても、意味がわからないとは、思いますが、私はマメな母親ではありません。英語も苦手だし、香穂や渡の宿題も見れない。勉強しなさいといっても私が自分の子供だったら、

「あんたが言っても、言葉の重みがない。自分ができないことを声高に子供に言っても」と思います。

で、私もマメじゃないので、子供の宿題が、どこまでできてるか?とか、成績がどれくらいとか?を理解するのが苦手です。

だから、私が

「宿題したの?勉強しなさいよ!」

と言ったところで、子供がするわけがないです。私が自分の子供だったら

「あんたに言われたくない!」と思います。

けど、私は、人を思いやることの大事さ、正直に生きることの大事さ等は、子供に語ることは、できますし、それは、うちの子供は、二人とも反抗せずに、しっかり聞いてくれます。けど、勉強は無理。ただ私が怒鳴る、ということになります。

普通の勉強しなさいと怒る回転図は下記になるのでは?と思います。

子供が勉強しない

   ↓

母は、卒業できるか心配になるので、怒鳴ってでも宿題しなさいという

   ↓

子供は

「母親なんて、なにもわかっちゃいない」と思うので、なにもしらない親

のただ「勉強しなさい」という声はバックグランドミュージックになる

   ↓

言うことをきかない子供に腹がたち、もっと強く

「勉強しなさい」と怒る。

   ↓

子供は納得しないので、さらに勉強しない


の悪循環がおこると思います。

私が、大学見学に行った後の感じた効用は、

二度と

「勉強しなさい!宿題やったの?」と怒なることがない。

ということです。というのも、勉強しなければ、自分が希望の大学にいけるかどうか?も自分でわかるわけです。さらに、

「そんなことしてたら、大学いけなくなるわよ」と親に怒られても、大学を見ていない子供は、大学がどういう所か?を知らないために、大学にいけなくなるという言葉の重要性は、わからないわけです。

我が家の香穂の場合は、

「大学には、絶対に行きたい」

という希望だけはありました。なので、

大学見学をすると自分のモチベーションができるので、

「何をしたいのか、わからない」というのが、

「これは、絶対にこの学科では、勉強しないな」という消去法でやりたいことが見えてくるコもいるだろうし、大学をみた瞬間に、

「この大学のここに行く」という目標ができる子もいるでしょう。

以上のことから、私は、大学進学を考える人は、大学見学は、高校2年までにやってしまうのが、御母さんがラクするのには、いいかも。と思いました。ちなみに、我が家では、大学見学後

「勉強しなさい」

と言ったことは、まだありません。

だって、しなくても、自分がどこの大学にいけるのか?は、香穂は、もう納得済みでしょう・・。

けど、大学には、いかないけど、すでに自分がしたいことがあるという道を立ててる子供は、それはすばらしいことだと私は思います。自分の人生を歩むために、その一歩一歩決めるための素材がどれくらい提供されたか?どれくらい見つけることができたか?というのも、人生のうちで大事な要素だと思います。