開発リーダーの家で、数年前の春先にパーティがあったので、皆で参加しました。
リーダーの家には、テラスがあり、そのテラスの前には7mは絶対に越していると思われる大木があるので、春はお日様が家に差し込むと部屋が綺麗な緑色に変わる。そんな綺麗な家で皆でパーティに参加していたら、その大木を登ってやって来た2匹の夫婦のリスが、テラスに飛び移り、突然そこで愛を紡ぎ始めた。皆でびっくりしていたら、次は、鳥がやってきて、その鳥たちもそこで愛を紡ぐ。
参加者皆で、ヒソヒソと
「何も独身の開発リーダーの家のテラスでそんなことしなくてもさー」
と、ちょっと苦笑いしていた。しかもパーティやっててうるさい家のテラスでだから、なかなか筋金入った生き物たち。
そんなリーダーの家では、今年になっても、まださまざまなことが起こっている模様。
まず、その夫婦の契りを結んだ鳥たちは、自分たちの巣が必要な訳で。どこに巣を作ったか?というとなんと開発リーダーの家の玄関を出て上を向いた所、10メートルくらいの高さのある天井のてっぺん(外と繋がってる)を選んだみたいだ。そこには、火災報知器があり、その上には鳥が巣を作らないように、鳥除けが取り付けられている。その鳥除けの上に巣を作っていた。下から見ると、こんな感じ。
鳥除けの上に巣を作るって、ずいぶん挑戦的な鳥たちだ。この挑戦的な鳥たちは、困難極まりないであろうと思われる鳥除けに作った巣で卵を産み、その卵はきちんと小鳥にかえって早朝からピヨピヨと嵐のように毎日鳴き続けて、さすがのリーダーも「ちょっとうるさいかな?」と思った頃に巣立って行ったそうだ。
私は
「リーダー、人が良すぎるよ。鳥が巣を作った時点で、管理会社にすぐに撤去をお願いしたほうがいいよ」と言ったのだけど、
「いや、せっかく作ってるし、どうせいなくなるし、可哀想だったし」というのがリーダーの弁。私だったら、こんなところに作られたら、速攻で巣を破壊する。もちろん鳥も私の性格を知っているのか、いないのか、私の家の周りに鳥の巣など作られたことはない。鳥って意外に賢い。
それで今年はどうなったか?というと、もう鳥たちは、リーダーが優しいことを知り尽くしたので、「今年の自分たちの家(巣)は、もっとリーダーの家に近いところの方が安全じゃね?」と思ったみたいで、なんとここに作った。
玄関の扉に飾ってある直径15cmくらいの小さい、小さいこのリースの上。
リーダーがランニングの練習で走りに行って買い物して、帰ってきたら3時間弱たっていたそうだが、その3時間しない間に作り始めて完成間近だったそうだ。優しいリーダーも
「いや...正面玄関扉のリースの上に鳥の巣を作られてしまうと、扉の開け閉めができなくなるので、家には入れないし、出れない...」と思ったそうだ。
そりゃそうだよね。もうそれ、鳥に家を占拠されたっていうことだよ!!このシリコンバレーでは、家は1億円以下で買えることは無いので、この小さい小さい鳥に、1億越えの家を取られたようなもんだよ。そこらへんの銀行強盗よりすごい小鳥たち。
さすがのリーダーもまだ作成途中の巣だったので、慌てて巣の小枝を払って、リースを家の中に入れたらしい。それが正しい行動だと思うよ。奪還できてよかったね。