朝から京都で授業でございます。
これで対面では最後の授業になります。続きはまたアメリカからオンラインで行います。今日は朝1限と午後の3時限目を担当します。
緊張の大講堂ですが、話すのは慣れているので、実はあまり緊張しない私。
朝一の授業も眠くなることもなく、無事に終了。午後からも授業があるというので、学食でガッツリとご飯をいただきます。
「学生の時にこんな炭水化物ばかり食べていたらダメだ。さらに高すぎるし、量が少ないし、美味しくない。量が少ないと夕方までお腹がもたない」と思い。教務課に掛け合いに行くと、大人の事情で、業者が変わることはないし、量が増えることもないということだった。
なので、校舎の反対側にある弁当屋に掛け合って、弁当屋の前にある大学の非常ゲートのところまで、注文をとりにきて欲しい。私たち学生は非常ゲートのところの内側から、注文をいい、弁当はゲートの上から手渡しで、渡して欲しい。お客は学生を私が大量に連れてくるから、この販売方法を導入して欲しいと話して、システムを作り出した。学外に出て、グルーーっと回って弁当屋に行くと、明らかに午後の授業に遅れるのだが、この方法にすると、ショートカットになり、歩く時間が半分以下で、その遅刻は完璧に防げる。さらに、食べれなかった温かい弁当が食べれる上に安い。当時のり弁当が280円。学食の生ぬるいパスタの半額の値段で、お腹いっぱいになる。
この方法を学生に告知したら、この「ほかほか弁当システム」に学生たちが殺到し、一気に学食の売り上げが下がったので、大学側もなんとかやめさせようと思ったみたいだ。しかし、教授陣もこのシステムを使い始めたために、結局、卒業まで多くの学生が、ほかほか弁当を愛用していた。
40年近く経った今でも、そのシステムは残っていて、みんな非常ゲートのところで、この弁当屋から弁当を買っている。弁当屋は、改装してすごく綺麗になってメニューも増えた。儲かってるじゃん!早く学食を安くするべきだったよね。けど、コロナの前に私が出身大学に講演会に行ったら、学食は、やっと私たちの時より値段も安くなり、品数も増えていた。やればできるんじゃん!と思った私でした。
弁当屋に行く学生数は明らかに減っていたけど、まだまだ多くの学生がゲート前にいた。確かに40年近く経っても、まだこの「ほかほか弁当システム」は存在していた。