自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

娘がチームに入れてもらってつくった映画Vivoが全米2位になりました。パート2

ブログの続きです。

さて、2019年にソニー・ピクチャー・スタジオに入社した娘。入るなり、驚愕。あまりにもみんなすごく上手だということと、アニメ業界で働くということに慣れている...。娘は、お作法も何も知らない。

ようするに、プロ野球チームに、ハイハイしながらおむつ巻いて、入って行ったということですね。

出社当日は、挨拶はしたものの、誰も話しかけてくれない。誰にも紹介もしてもらえないという...みんな、香穂が、社員なのか?業者なのか?も、とにかくわからない。彼女もどこにいけばいいのか?なにをすればいいのか?も全くわかりません。

しばらくして師匠が紹介されました。

エバレット・ドゥニング氏です。

www.viewconference.it

後日談ですが、彼は、2020年のアカデミー賞で、見事にストーリーボードとして、アニメーションのショートフィルム 部門でアカデミー賞を受賞しています。一番右端のスキンヘッドの方です。


www.youtube.com

彼は、「僕、弟子って取ったことないんだよね。何したらいいんだろうね。」といわれたそうだ。ということで、この師弟制度というのは、ソニー・ピクチャー・スタジオが新しく作った制度で、この制度が作られたばかりで、現場の人は誰もしらないという現実..。

しょうがないので、香穂は採用されるまでのことなどを話しました。エバレッド先生は真摯に耳を傾けてくれて、香穂の話を聞いてくれました。それからこの会社での日々は、まずは香穂という人間が入社したことをみんなに知ってもらわないといけない。けど、香穂という名前は、アメリカでは、そうそうないので、みんなが覚えられない。香穂が毎朝みんなに挨拶すると。

「えっと....そうだ、君って、エバレットの弟子だよね?」と言われたそうだ。香穂は、これが嬉しかったらしい。エバレットの..と言われるのが誇りだった模様。

とにかくエバレット先生は、面倒見がいいし、優しい。頭に天使の輪がついていんじゃないか?というくらい優しかったそうだ。さらに腕もすごい。けど仕事は、甘やかすことはなく、マジで厳しかったと。

エバレット先生の部屋には、常に会社のいろいろな人が出入りしていて、自分の仕事のことや、ついでに悩みなんかも話してゆく。その度に香穂を紹介してくれたり、香穂の部屋を通らないとエバレット先生の部屋にいきつかないように設計してくれたので、みんなが必ず香穂の前を通るということですね。

このおかげでだんだん香穂の存在も社内で認識されることになり、会社での市民権も少しづつ得ていっておりました。

そんな時に打ち上がったVivoという映画の作成話。香穂はこのチームに入りたいと思い、いろいろな手続きを経て、チームの一員として認められました。


www.youtube.com

この頃は、猿のことを調べまくっており、たまに会っても猿の動きの話をずっと聞かされていたような気がする。

彼女はVivoの作成に思いっきり力をいれておりました。時間が経ち、自分の担当部分がおわったらエバレット先生も移籍したこともあり、香穂も次のステップへむかうべく、ディズニーTVを受けました。

こんなVivoはやっと映画として完成して、その上映権をネットフリックスが得たという話が先日全米を駆け巡り、現在アメリカ2位になりました。

bit.ly

あの頃、みんなが香穂を助けてくれて、香穂も力一杯がんばった証は、映画の最後のここに、名前としてのりました。

おめでとう!小さい頃からの夢が叶ったね。