自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

新しい仕事に挑戦する渡

夏休みに入った渡。仕事と勉強をすると決めているらしく、朝から勉強、午後から仕事のパターンを維持しています。

今日は、新しいお仕事を教えてもらって、真剣勝負な感じ。

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知的な遅れもある渡ですので、最初は仕事の説明。このやり方は、非常に彼に向いている。小学校の時に、渡を担当していたシンシア先生は、渡に教える時には、最初は鉛筆を持たせない。説明して、質問して、さらに説明して質問してをくりかえします。やっとできたところで、初めて鉛筆で書いていいわけです。

すぐに鉛筆では書かせない。渡のような重度の知的な遅れもある場合は、書くことと考えること2つやると、体に入ってこないそうで、いつも最初は鉛筆を持ってはいけないわけです。

けど、わからないことを学ぶのは、間違ったらどうしよう、わからなかったら嫌だ、できないのは苦痛、というのは人間の本能としてあるので、すぐに鉛筆をもって、とっとと終わらせようとする渡。このあたりのコントロールが非常に難しかったです。シンシア先生は簡単にやってのけていたけど。

これを10年以上続けたわけで、最近は仕事をする前には、きっちりと作業工程を聞くというのができます。

図にかいて、文字にかいて、手順を説明してもらう。

理解したところでやり始めたら、進む進む。早い...。

今日やったことは、音の編集。視覚と聴覚の強みとコンピューター好きを利用して、音を整理します。雑音を除去したりする技術を習得しながらファイルを整理し、保存していく。綺麗にできました。

よく学び、よく働いたので、あっという間に夜になったので、夕飯は渡の希望の場所へ。母はビールのグラスのサイズが気に食わない。

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けど大人なので、ポテトを食べて、なんとか頑張って溜飲下げる。グラスの大きさは大事。やっぱりビールはジョッキで飲まねば、、。