本日私は、遅くに出勤することにして、早朝から渡のお手伝い。朝6時前からおきて、自閉症の渡のボランティア活動のための通勤(どう考えてもあれは通勤じゃなくて、小旅行。)に付き合ってみた。夏休みなので、休んでよーと思うのだけど、どうしても行きたいという彼の意思を汲みました。今日は乗り換えのないバスの経路をみつけたので勧めてみたけど、彼は、やはりいつもの行き方が、バスが遅れないという理由で好きらしい。
私は、今まで「渡って、ボランティア行ってるんだー.....。」くらいにしか思っていなかった彼のボランティア活動。過酷。片道2時間半かけてボランティア先に行って一生懸命働いて、また2時間半かかけて炎天下の中でも、土砂降りの雨の中も一度も休まずサボらず、決められた日はきっちり通っておりました。現地のスタッフの中で、渡のことをよく知っている人たちは、ハードに働く渡でよく知ってくれているが、どうも事務室に籠っているような人は2年も通う渡のことを知りもしない。なのに、私が「自閉症」といっただけで、
そういう人がここにくるのは、誰かサポートする人がついてもらえないとだし、面接云々.....
と、私が渡の母だと知らずに、眉間にしわを寄せてくどくどと拒否する話を言い始めた。ほかのスタッフはもう2年も通っている渡のことを知っているので、笑って「何、話してるんだろう?」というので、流してくれていたが....。
そうか、社会というのは、障がいがあるというだけで、こうやってまだ面接を受ける前から、どんな人か、誰なのか?まったくなにも知りもしないのに、完全に拒絶する人もいるわけだ。なんの情報もないのに、会ってもいない人のことを否定する、拒否するということになるのねー。履歴書もなにも見ていなくても拒否する。これは無知からくる恐怖なので、やはり啓蒙活動は必要な訳ねー。けど、この拒否って損だなぁ....。相手にとっては、超お得!と思うくらい良く働いてると思う親馬鹿な私。ほかのスタッフからの渡の働きについての褒め具合からも、よくわかるんだけど。
それにしても母は、片道付き合っただけで、もうヘロヘロ...。アメリカの公共交通機関は待ち時間が長いし、正しい時間に公共交通機関がやってくるなんて、カリフォルニアの宝くじに当選するくらい起こらならいことだし、(時間通りにきたら、ビンゴだよ!)路面が悪いのですごく揺れるので疲れる...。
この過酷な通勤をして、待つのが大の苦手の彼が公共交通機関を待ち、ハードに働き、ニコニコと嬉しそうに帰ってくる渡ってなんだかすごいわ....と思った今日でした。