大学の話の続きですが、学校が始まっていろいろ面白いので、子ども達から話を聞いています。
娘は、現在電車通学ですので、車の中で話せます。結構、この時間が貴重です。渡の妨害なくおちついてゆっくり話せる時間は余りないので。
まず、大学院に通う娘。
ずーっと絵ばかり描いている。
アメリカの大学は、1教科2時間/毎日の自宅での勉強時間をとることを言われます。
ちなみに小学生の場合、私が言われたのは、1教科30分/毎日 です。これ以上宿題がかかる場合は、
1.理解していない。
2.勉強方法に根本的な問題がある。
3.子どもの側に自分が理解していないということがわかると精神安定の為に机に向かうだけの時間を作ってしまう事がある(勉強はできていない)
4.発達に問題がある。
と言われます。なので、小学校のオープンハウス(学校が始まってから行われる一斉懇談会)では、どの先生も
宿題に時間がかかりすぎる場合は、親から個別に言うように。
と言われます。なんとなく日本人の場合、子どもが長く椅子にすわっていると親は安心しますが、こちらでは、そういうことがないように配慮が加えられたり、いろいろなアイデアが先生から頂けたりします。長時間宿題に時間をかけると、座っているだけで、なにも進んでいない場合が多く、無駄な時間で何の解決にもならないからですね。合理的なアメリカっぽいやり方。
渡の場合は4時間くらい数学にかかります。これは、4番の発達に問題があるから、ですね。ご本人、その事は理解して集中してやっています。図を描いて説明してもらったりしています。普通は読んで理解できすので、文章理解が難しい彼は、図をかいて、Step by Stepでやり、練習問題を普通より多くやってから、宿題を解くからです。
これは長いなー。よくやるなーと思うのですが、ご本人は、解る瞬間というのが好きらしく、成績はのびているのでどうもそれはそれで良しという感じです。
さて、娘にも聞いてみました。こんな提出物ができあがっていたからです。一点からみた部屋の感じ、だそうです。
絵ばっかり描いているので、
「 1教科また2時間勉強するの? 」と聞くと、
「1教科6時間って言われたよ。まー、それくらいしてるかな?」と答えられた。
舞台芸術のときは1教科2時間の宿題以外に8時間舞台があったらしい。彼女に言わせれば舞台は俳優や舞台裏など、皆とあわせてやる8時間なので、一人が遅刻したり欠席しただけでも。ペースが崩れて仕事は増える事が多いのだけれども、絵の課題は自分のペースで出来るので、舞台よりはやりやすい、そうです。さらに彼女は自由課題の勉強会にまで参加しようとしている。それをすると週に1回は朝8時から、夜は10時まで学校にいるらしい。通学片道2時間近くかかるんですが、、。どんなんやねん。
けど、きのうのラジオのニュースでは、シリコンバレーでは幼稚園児が平均で9時間近く勉強するということが流れていました。フルタイムの大人より大変だと。学校に朝の8時から1時まで行き、その後、塾や習い事がぎっちりだそうです。土曜日などにも習い事が入る場合が多いと。シリコンバレーは、世界中の脳みそが集まるとも言われるます。日本のお受験とはちょっとちがった感じで、教育先進国ですね。
世界から勉強熱心な人が集まってくる事も反映されていると思います。さらに公立の場合、学校の勉強だけでは、足りません。音楽や体育はすでに予算カットでなくなっているので、シリコンバレーで年収が高い親は、どんどん自腹で音楽教室やバレエやサッカーなどに入れていきます。ようするに学校の続きの足りない教科などが、そのまま親のポケットマネーで払われる訳です。
公立の学校にいくと、放課後通わせる塾のお金を計算したら、私立の授業料を払う方が安い。という人も居ます。放課後も見てくれて、その場で全てやってくれるので、車であちこちへの送迎は不要だし。全ての教育データを学校で一括して見てくれるし。ということだそうです。資本主義社会の格差が子どもにも現れる感じですね。
なのでどんどん格差が広がるアメリカの教育という感じがします。