自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

ブラックフライデー

ブラックフライデー当日です。真夜中12時。12時に行ったところで寒い外で並ばされると思い、少し遅れて入場。行った場所はオールドネービィ。目的は娘のジーパン、息子のパンツです。

娘は舞台芸術を大学で勉強しているため、服はすべてペンキだらけになります。特に絵の担当になる事が多い上に、ペンキの担当ではない時でも香穂が絵が好きなことは学部生は全員知ってるので、みんなすぐに助けを求めてくるらしい。意外に舞台芸術で絵を描くのが得意と言う人は少なくて、みんなダイレクター(舞台監督)みたいな事が好きな子が多いそうです。

1年の頃はペンキのついた服で外に出る事は少なかったのですが、4年生ともなると、もう感覚がおかしくなるのか、面の皮が熱くなるのか、ペンキが平気になるらしく今回も空港に迎えにいくとペンキがついた靴や服でした。

アメリカのペンキ屋さんを想像していただければいいかと。あまりにひどい物は固くなって着れないのでこのブラックフライデーに買いだめです。

山のように娘のジーパンを抱えて、息子のパンツも抱えました。昔は自閉症の息子のほうが常に着替えを持ち歩くので、大変だったのに。この年になって娘のほうが持ってる服の量は増えました。

さて手がちぎれそうになるくらいジーパンとパンツをかかえた私は列に並びます。

真夜中1時20分。アメリカの服やさんの店内は、新宿駅のラッシュ。

f:id:kuboyumi:20121123201959j:image

こんな感じです。

1時間以上レジの列にならびました。さてこの列が面白かった。というのもみんな抱えきれない荷物を持っている。さらにご夫婦でセールに参戦されてる人は、旦那さんが列にならび、奥さんがどんどん服を持ってきては、旦那さんに積みあげていきます。スマートフォンなどは触れない。口しか空いてるものがない。なので、列の前後の人といろいろ話をします。後ろの人はオールドネービィのブラックフライデーの雇用について話してくれました。なんでこんなに裏事情知ってるの?というくらい良く知っていて、ブラックフライデーのアルバイトの人材確保に店側がどれくらい苦労してるか?を聞きました。彼は私のズボンばかり持っているのを見て、ジーパン好きなんだねぇ。と言うので、

「いえいえ、娘が舞台芸術で、ペンキだらけにするから。まーよく勉強したと思うようにしてるんだけどね。」と話しておりました。舞台芸術学部というのはすっごい大変というのを彼も知っていて、

「あぁ。そりゃ大変だ。彼女は、自分の学生としての時間はないねぇ。」

と話しまくり。

アメリカ在住で、英語の勉強をしたい人は、ブラックフライデーの列に並ぶべき。いくらでも話せるし、24時間、無料で生きた英会話の勉強できます。相手もレジに到達するまで、逃げれないですからね。

私はお金を払い終わると、腕がちぎれそうになりながら、子供達のズボンをもって店を後にし、すぐに家に帰りました。

明日(というか今日)は早朝から息子の福祉関係の面接で香穂も参加です。娘はやっとペンキのついてないズボンで人様に会えます。ほっとした。