自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

IEPがあった

渡のIEPがありました。予算カットのカリフォルニアは、結構いろいろなことがあるんだなと思わされました。たとえば、渡たちの18歳以降の働く準備のプログラムでは、1人が500人の生徒の進路を担当していたりとむちゃくちゃな感じ。なので、みんな自分の責任を上手く逃れたいと思っている気配がします。

いろいろ進みましたが、まだ終わらず。次回4回目のIEPが来月になりました。何回やれば気が済むのかしらね。っていう感じです。

私は帰社して開発リーダーにIEPがこうだった!あぁだった!と話しまくっておりました。

中には結構シリアスな話もあったのですが、冷静にリーダーは聞いていました。

冷静にききながらも、続きはお茶でも飲みながら聞くか・・。と思いついたようで、会社のお菓子棚に進むリーダー。それでも私は追っかけて話し続け、話が核心のシリアスな部分に入り始めました。リーダーは甘いものの物色を始めていて、手に虎屋の羊羹1本を持っています。

それも見つめながら、まだ話を聞き続けるリーダー。私が

ねっ!今日のIEPでのAさんの発言はやっぱ可笑しいでしょう?ヘンだよね。

と大声で言うと、リーダーの頭はもう虎屋の羊羹で一杯。じーっとラベルを見つめています。

私は

「そうですね」

という返事かな?と思ったのですがリーダーの返しは、手にもっている羊羹の3分の2を指で指し示しながら、

あの、これって知ってました?虎屋の羊羹ってこれくらいの3分の2は砂糖なんですね。

私は

へー・・・そうなんだ。知らなかった。で、それ食べたいの?じゃ、日本茶にしたら?

と答えたら社内で、爆笑が聞こえた。最近お手伝いにきてくれた会社の人です。

あの、ゆみさんとリーダーの会話っておかしいです。かみ合ってないですよ。僕、聞いててゆみさん興奮してるし、内容もシリアスだし、どうなるんだろ?とちょっとドキドキしてたら、リーダーの返しは羊羹ですもん。笑いました。楽しい会社ですねぇ・・。

リーダー照れながら

あぁ、そうか~!!かみ合ってないか。あぁ、会話を噛み合わせるのか・・。だって、羊羹って3分の2が砂糖ってすごい発見だしなぁ。これを伝えないのもねぇ・・。それにゆみさんは、IEP後は、いつもこんな感じだしなぁ・・。ほおってても話し続けるし。

たしかに・・・。IEP後は私は1年のうちで一番興奮してるかもしれないと思うくらいです。このままリーダーに真剣に聞かれて、相づち打たれても社内の空気は張りつめるかも・・。

新しい方は

ゆみさんとリーダーって180度違うんですよ。で、まったく違う2人が完璧に補完し合ってるので、すごいです。

って一体褒められたのか?あきれられたのか?

謎ですが、凄いことらしいから、いいことにしよう!

そんなこんなのIEP後です。