友達の自閉症のティーンエイジャーのお子さんのところに、お友達家族が泊まりに来ました。私たちもよく知ってる人たちなので、訪問しました。娘の香穂も久しぶりにみんなで会って大喜び。
ところがその家の男の子が、お泊りに来た友達に言いました。
男の子:○○君。僕の家に泊まらないで!
お泊りにきた子:えっ?僕。泊まっちゃいけないの?
この会話を横で聞いていた香穂。あっ、きのうなんかあったんだな。並べてたミニカーの列がずれたとか、たぶんそんなこと。香穂は、
「やっぱ空気がよめないのだろうか?」
と、ほんのちょっと心配になったそう。言われた子供のほうをみるとすごく悲しそうに困った顔をしていたそうです。さらに会話は続き。
男の子:そう!僕の家に泊まらないで。
お泊りに来た子:けどね、僕、今日が最後の夜で明日帰るから。
男の子:泊まらないで!!飛行機にも乗らないで!!!
お泊りに来た子:えっ?飛行機にも乗らない??
男の子:○○君は、僕の家の近くに住んで!帰らないで!!近くに住んで!!!!
最後は、ほぼ叫び声だったそう。
香穂もちょっとじーーんときたそうです。
私がいないところで、3人でいた部屋で行われた会話。香穂は、本当は何もかも分かっているのは自閉症のほうじゃないの?一番、心で物事を常にうけとめてるのは、彼らかも。と思ったそう。
言われた子供は嬉しいのだけど、どう返していいかわからず。結局、3人で、香穂がやっていたゲームの画面をじーっと見つめていたそう。
そう。この3人ではこの問題は解決できない。ごかまして
「またくるから。」といっても
「じゃ、いつくるの?何年、何月、何日?」となってしまう。みんなわかっています。
8月も下旬をむかえ、朝夕に吹く風が冷たくなった今日このごろ。そろそろ子どもたちの夏も終わります。もちろん自閉症であってもなくても夏の楽しかった事が思い出となって終わります。ちょっと切ない夏の終わりでした。