自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡の学校がLockoutになる

渡の通う高校がLockoutになりました。これは、なにか?というと緊急事件が起こると学外に生徒が出され、帰宅させられるというものです。よーするに全校避難というものです。日本ではあまり聞き慣れない言葉ですね。

Lockoutは、日本よりも危機管理が厳しいアメリカではあることで、たとえば、学校の近くで痴漢行為があった。殺人犯の行方がわからない。変質者に学生が声をかけられたなどでもLockoutになることがあります。これらは、過去に学校での銃乱射事件や爆破事件があったのを鑑みて行われることです。

有名なのは、バージニア工科大学銃乱射事件、映画にもなったコロンバイン高校銃乱射事件などです。

このような事件に対する訓練は、外部からの侵入者の場合は、教室に鍵をかけて生徒を閉じ込め、教室内の棚や机の下に隠れます。

香穂の通っていた高校では、Code redという訓練があります。

本の学校では避難訓練というのは災害を想定して行われますが、アメリカは犯罪を想定して行われます。香穂の高校では本当の警察官が複数人が年に1度か2度やってきます。学校に侵入者がやってきてLockoutになったという想定で行われます。その模様はこちらにあります。

侵入者が来た場合は、教室に鍵をかけ生徒たちは隠れます。それを警察が探す訳です。

さて、今回は学校の壁に,Bombという落書きがあったからだそうです。たがが落書きとならないのがアメリカです。これらも犯行声明ということになり、渡たちは10時50分に学校を出されたようです。侵入者では無いので、教室に鍵をかけて隠れるのではなく、学外に全員が出されます。銃乱射などの場合は犯行声明を落書きで行う場合があるからです。

それからマクドナルドに移り、御飯を食べさせてもらって親が迎えにくるか、バスに乗って帰宅しました。

私の住む地域のほとんどの公立高校は誰でも入れるようになっていて、日本の学校のように塀があったりはしません。校門なんていうのもありません。古き良き時代の高校ですね。誰でもどこからでも入れます。なので、学校関係者以外の人が落書きすることも可能です。落書き犯人は特定できなかったようです。


しかし、落書きというのは、アメリカでも結構騒ぎになるもので、たとえば、自分のノートに

「アイツむかつく。殺したい。」

なんて書いてしまつて見つかったら、その子供は停学もしくは退学になります。カウンセラーなどと話をして、退学・転校になるケースが多いようです。

日本ではあり得ないことで、女の子のおしゃべりモード程度でもそれが残って他の人の目にさらされれば、大騒ぎになります。


さてLockoutなった学校では、警察が学内を綺麗に調べたので、安全確認はできたので、明日は学校がありますということがホームページに載っておりました。

渡はさぞかし怖かっただろうと思い、訪ねると彼は落書きのことはよくわかっておらず、

マクドナルドの大好きなポテトとチーズバーガーを無料で食べれた。」

事のほうがはるかに大きな事件で、大興奮で教えてくれました。