香穂が戻ってきました。舞台芸術では、幅広くなんでもやらされる彼女の大学。私が今年は多忙で、壊れたものをそのまま放置していると全て綺麗になりました。
まず、観音開きになっていた我が家の棚。自閉症が多く遊びにくる我が家では、一人の子供がその扉の片側を壊してしまいました。観音開きの片側しかない訳です。なので、両方の扉を取って、カーテンをつけようとおもったのだけど、自閉症の子供ほど器用でない私は、もう片方の扉を外すことができない。もう片側も外してとお願いするのだった・・・と後悔。そのまま片側だけのみっともない棚で長くすごしておりました。
香穂に
「ここにカーテンつけたいんだけど、片側の扉がどうしても外れないんだよね。」とつぶやくと。
「これってIKEAだね?」
と聞くので、
「そうそう、IKEAで買った。」
と答えると
「ふーん。」
といって、上下をみて、あっと言う間に扉を外してくれました。
さらに、倉庫のドアノブが壊れていて、これも気になっていたのですが、私が修理すると何時間もかかるので、今度、お休みが取れた日に・・と後回しにしておりました。
香穂が気がつき
「これって不便じゃないの?」
「すっごい不便だよ。」
「じゃ、かえればいいじゃん。」
というので、すぐにドアノブを買いに行きました。
「ちょっと穴が小さいなぁ」というので、また削るようなものをかい、なんか音がするなーと思ったら、
「できた!」
えっーードアノブって、そんなに早くとりつけられるの?驚き。
さらには、
「あっ、ここミシンかけるの?じゃ、かけようか?」
「えっーーー!!ミシンなんて、できなかったじゃない?」
「あのさーコスチュームデザイン取ったからさ。一応ミシンがかけれないと、提出物できないからね。単位は、ないよ。自分のベストやぬいぐるみ、パペットとかも作ったよ」
さらに
「電気もこわれてるんだよね。」
で、それも修理。
なんだか、修理屋さんが家にいるようです。
すごぉぉー。
我が家にいた頃は、渡の面倒をみるだけで時間が過ぎていた彼女。どうなるか?と心配しておりましたが、なんだか、このままいくと家の壊れてる部分は全て修復されそうです。
「すごいねぇ。」というと
「うちの大学、一通り叩き込むのでは有名で、学科の生徒は他の大学の大学院にいったりもするのだけど、みんな一通りできるので、驚かれるみたいだよ。そのかわり授業は、ハードだけどね。」
そりゃ、あんた、母の私でも驚くのだから、他人様はもっと驚くでしょう。
けど、子供って親の知らないところで、実はどんどん成長するのでしょうね。親がいるとどうしても手を出すので、ある程度成長したら、手を出さないっていうのがいいのでしょう。
けど、本当にびっくりしたこの春休みでした。