先日、ホテルに泊まった時のこと。私達は、日中、プールの横にあるスパにはいっていたのですが、ホテルはほとんど人がいない。
そこへ、どこかの州の野球少年軍団が泊まりにやってきました。
なんだか、初めて飛行機にのって州外に出たんじゃないかな?と思うような素朴な雰囲気が漂うグループでした。心持ち、緊張している感じもします。
どうもその中の一人が、部屋からでてきて、スパの横にあるバスケットボールコートを見に来て、
「よし、ここで、遊べそうだ」
と思って、ホテルの部屋に帰ろうとしました。ところが・・・。
彼はどうも部屋の鍵を持たずに外にでてしまったらしく、オートマティックのドアが閉まってしまい、入れない。建物の周りをまわって、いろいろ、扉をチェックしたみたいですが、どうも開いているところはなく、入れなかったようで、なきそうな声で、私たちのところへやってきました。
蚊の鳴くような声で、
"Could you help me?"とやってきました。
「部屋に入れないので、鍵でホテルの建物の扉を開けてほしい」と言ったようなのですが、あまりに声が小さすぎて聞こえない。
わたるは耳が聞こえすぎる方なので
"It is emergency"(緊急だ!)(←そんなに緊急だとは思えないが。。)
というので、再度その子に話してもらってる間に渡はすでに鍵をもち、扉のほうへ。
男の子もあわてて、渡についてゆきます。渡に扉を開けてもらって、泣きそうだった彼の顔はにっこり。
「ありがとう」と言われています。
渡は部屋までついていってあげようとしますが、
「もういいよ。部屋は大丈夫だよ」
というとうれしそうにプールに帰ってきました。
渡でも役にたったじゃん!と思った日でした。