ハロウィーンです。渡はまだハロウィンを楽しみたいらしく今年は探偵になりました。
香穂のほうはどうしてるか?と声をかけてみましたが、それは、それは悲惨なハロウィンを体験中でした。
今年のハロウィンは、土曜日になったので、寮の子達30名で旅行の計画がたてられたそうです。
ところが、香穂はこの時期、舞台があり(彼女が舞台芸術専攻なので)週末も昼から真夜中まで舞台の設定や準備にてんやわんやだそうで、旅行なんていけません。
寮の生徒たちは、みんな旅行に出ることになったのだけど香穂ともう1人の生徒は行きませんでした。(というより、行けなかった)
「2人いるから大丈夫ね」
ということだったらしいのですが、もう1人の生徒が行かなかった理由は、
「おじいちゃんとおばあちゃんが大学の近くまで旅行にきたので、一緒のホテルに泊まるから」
という理由だったそうです。
ということは、いつもは30人いる寮の1棟にハロウィン前とハロウィン当日に、たった1人ぼっちの香穂。
さらにすごいことにハロウィンに上演される劇はもちろんのこと、ハロウィン色が濃くすごく怖い劇らしく、通しのリハーサルの日は、あまりに怖かったので先輩達と一緒に寮まで帰ってきたそうだ・・。
その怖い劇が終わって、舞台を終えて片付けをし深夜12時前に部屋にもどったら、真っ暗で誰いなくて広い広い寮に1人ぼっちのハロウィ~~~~~ン・・・・・。怖すぎる・・。
そういう日に限って、外で鹿が走ったりするんだよねー。真夜中のカサコソ、ガサゴソ・・・。怖すぎる。
かわいそうですが、どうもできないですよね。
なんだか、すごい体験をしているハロウィンの香穂でした。