自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症児の危ない行動の対処

きのうに引きつづき、自閉症の渡の危ない行動への対処です。

行動のセラピストの方が我が家にやってきて、他にも2つの問題の解決の方法を提案して帰られました。

ひとつは、お湯を湧かす時のコンロのつけっぱなしです。

渡は自分の軽い夕飯は、自分で作ります。といっても、インスタントのスープや、ラーメン等です。

このスープの作り方は、なべに熱湯を湧かし粉のスープをいれて、弱火にしまぜて作ります。

ところが多動の渡は、このお湯が沸騰するまで待てず、他の部屋へふらふらと行ってしまいます。

この件の塞ぎ方ですが、お湯をわかす時はクリップ式のタイマーを渡の服につける。

お湯が3分で沸くとしたら、3分のタイマーをつけて、わかします。

タイマーがなれば渡は思い出す訳です。これでお湯が蒸発して鍋が燃えてしまうことがなくなるということで、最終的には、料理をしている最中は、コンロのそばに立ってみるという方向にもってゆきます。



もうひとつは、フラッと出て行ってしまうことです。

本人は、自転車にのってでていくし、わざわざ言わなくてもママは行く場所を知っているだろうという前提があるのかもしれません。

ところがこちらは、急に渡がいなくなるので心配します。い


この問題の防ぎ方は、渡の貯金を使います。

渡は家のお手伝いをすれば、25セントをもらえることになっていて、それをもらうとお小遣い帳に入金として記入します。

渡はこれを1年くらいやっているので、我が家で金持ちは、渡じゃないかと思うくらいお金がたまって来ています。

セラピストさんは、ここに目をつけられて、渡が私になにも言わずに外に出て行った時はそこからお金を差し引くということです。

ものがなくなるということが苦手な自閉症児には、わりと有効的なやり方だということです。

以上のやり方をいろいろ聞いた私ですが、セラピストさんにいわれたことは、

「急に一度にやってはいけません」

ということです。

ルールの変更や、環境の変化に弱い自閉症ですので、急にいろいろなルールを作り出すと混乱し、ストレスになるからだそうです。

少しづつ試していこうと思っている私です。