自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

自閉症児が普通学級(高校)で成功した記事

重度自閉症が普通学級で成功した例の記事がありました。アメリカの高校は、70%しか卒業できません。それも地元の学校でしたので、掲載しておきます。

サンノゼマーキュリーの記事はこちら

日本語のだいたいの訳はこんな感じになるようです。

ブラハム高校の今年の卒業生であるコリン・モニコン君は、iPodを聞くことや、友達と近所をぶらつくことが好きな典型的なテーンエージャーです。

かれは自閉症で、ブラハム高校で、通級し普通学級の単位を習得した生徒です。コリンは、特殊学級から、普通学級へ移行することができる要素がありました。

それは、学校教師たちの柔軟性や、学区のサポート、学生たちの理解、社会の受け入れ態勢があったからです。それらは、コリンのやる気をサポートし、とても重要な助けになりました。

彼は、テクノロジーをつかって、家族の助けを得て、読むことを習得しました。

彼は、早期介入教育をうけていましたが、それはだんだベビーシッターのクラスのようになり、読むことを学ぶことができませんでした。

歌を歌ったりするクラスだったのです。

その彼は、 Lightwriter と呼ばれる機械を初めて経験させられました。

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彼は話すことができないので、この機械にタイプし、機械が彼の代わりに話してくれます。このことはクラスでのディスカッションや、口頭発表を可能にしました。彼の限界を少なくし、人生の選択肢が与えられました。この新しいコミュニケーション方法を通じて、通級することによりあらたな努力がなされました。助手の先生がこない日*1は、

「一週間学校に来てないくらいの寂しさ」

だと彼は、機械を通じて伝えます。

適切な学区の対応がある前は、彼は、校庭を助手の先生と歩いたり、学校に行かずホームスクールで勉強しました。彼は、非常に孤独で、自分のと同じ年齢の人が周りにいないことをとても残念に思っていました。彼は、高校卒業証書を得たいという希望を高校に伝えました。ブラハム高校では、彼が普通学級で勉強をできるように工夫を行いました。宿題がわからなくなると宿題の内容を理解しやすく変更して、教えてくれたりしました。学校の先生や学生も彼に会うと常にみんなが挨拶をしてくれます。コリン君は言います。

「重度障害児クラスにいたときは、自分が勉強ができるとは思っていませんでした。

人間は、グループの一人であるということがとても大事です。私は、障害者ですが、一番大事なことは、私は人です。

そして、そのことを周りの人にも理解してもらいたいです。」

6月11日 コリン君はブラハム高校を卒業しました。

彼は、自閉症が普通学級に挑戦して、成功できた輝かしい例です。

個人的には、これはお母さんも、すごくがんばったと思います

この機械だって、定価は、7000ドル(約70万円)します。保険もおりにくいのでたたかわないといけないし、学区が簡単に貸与してくれるものではありまえん。

我が家もご多分にもれず、この機械では、苦労させられています。そういう背景からみて、彼の卒業というのは、本当にすごいと思う。おめでとう、コリン君。

*1:彼は、1対1のサポートという助手がつきっきりで助けてくれるサービスをうけているが、助手がこなければ、学べないという欠点がある。