香穂のお友達で、学校をやめた子がいました。香穂は、7年来の付き合いで、お友達は勉強が苦手。いつも2人は仲良しでしたが、やはりお友達はさぼりぐせがありました。
香穂は、なにかにつけて、はげましておりましたが、やはりどうしてもサボってしまう。
結局彼女が、卒業3週間前に学校をやめてしまいました。アメリカの高校卒業率は、70%です。30%が高校中退になります。
このことは、香穂をとても悲しませましたが、私も香穂と深くいろいろな話をしました。
香穂がどうしてお友達につられてさぼらなかったのか?等々も話しました。香穂の意見をあげておきます。
友達ということについて。グレるということについて。
悪い友達とつき合うとグレるのか?
ということについての意見。
悪い友達とつき合うことについて、うるさく言う親がいるけど、私は、あまりそのことは意味がないと思う。
というのも、悪いことをする友達というのは、少なくてもその友達とわるさをすることは、
「悪いことだなー。」
ということをやってる本人もわかっているはず。
中にはわかってない子もいて、そのわかってない子に、わかっている子供がフォローしてしまうのが問題。
親が心配すべきところは、悪い子とつき合っているということよりも
「我が子が、こうなりたいのか?ということを自分自身に問える力がないこと。悪いことだという判断力がきちんとあるのかどうか見極めているのか?」
を心配したほうがいいのではないか?ということです。
目くじらたてて
「うちの子は悪い子とつき合ったから、悪くなった。」
というのでは、問題はなにも解決しない。それよりも
「うちの子供は、悪い子達と同じようになりたいと思っている」
という判断力のなさについて、どうしようか?と考える方が建設的。
世の中から悪い人はいなくならない訳で、悪い人を子供のまわりから消すというやり方ではなくて、わるいことをすることをどう思うのか?そういう人間に本当に自分はなりたいのか?なにが悪いのか?を真剣に考える力と時間を子供に与えているかというこを考える方がいいのでは?と言います。
香穂いわくこれは、
「自閉症だって一緒だよ。
自閉症の子供が、悪いことをしたときに保護者が、その悪いものを取り除くことを考えるのでなくて、悪いことを悪いと認識する力を持たせるのがいいのでは?」
と言います。
香穂の意見は続きます。
障害があってもなくても子供にも、「だめだめ・・」っていってるだけでは、なにも考える智恵にならない。
自閉症について言えば、例えば、水を隣の家に撒いてしまう子供がいたとします。(我が家の渡もご多分に漏れずそうでした。)
この子供が水で悪さをするので水を取り上げる触らせない方法を考えるのでなく、水を正しい場所に撒くことを教える、植物を育てることに変換してゆく等々、いろいろな方法を考えるのが有効ではないだろうか?
すぐにはできなくても、そういう努力をすこしづつでもすることのほうが、ものを取り上げることよりも長い人生、役にたつだろう。
と。
確かに難しいことではありますが、人生、簡単なことばかりではないので、香穂の意見も一理あり私も納得でます。