自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡、小型飛行機に乗り空を飛ぶ

渡は障害児の行事で、ワトソンビルまで飛行機にのりに行きました。

渡は、もう何年も前から、小型飛行機に乗りたくてしかたありませんでした。

実は、私は小型飛行機があまり好きではありません。

行こうかなーどうしようかなーと迷っていると、渡は

「ヤバい!これは、飛行機に乗るのは無理かもしれない。連れ行ってもらえないかもしれない」

と悟りました。けど、どうしてもいきたい渡は

スタンフォード大学航空宇宙工学科博士課程id:seihiguchiさんに

「僕は、飛行機に乗るよ。一緒に来るよ。ok?」と

ほとんど命令形で聞いていました。

たしかに渡は、すごく適役な人にお願いしています。宇宙まで飛ぶことをいつも考えて、勉強してるような人にとって、地元の空を飛ぶことなんてなんでもない訳で・・。もうこの人以外には、ないでしょう。というくらいの人を選びました。

断れない状態になってしまった、id:seihiguchiさんは、

「あっ、いいですよ。僕、ついていきますよ。」

と快く引き受けてくださいました。これで、私は乗らずに済みます。けど、申し訳ないので、

「小型飛行機って怖くない?」

って聞いても

「えっ?」

っていう感じで怖いというのは、まったくないようでした。せっかくのお休みなのに、ありがたい限りです。



現地につくなり、もうニコニコの渡。

お友達のお母さんでお目当ての人(というか、ほとんど渡が愛している状態の人)が一人いて、さんざん探しましたが、いらしてなかったようです。

けど、シンシア先生はいらしていて、もう大喜びの渡です。

2年前に同じクラスだった親友のJ君もいました。

照れまくっていましたが、とてもうれしそうです。


このイベントは、70人のボランティアのパイロットと300人のボランティアがお手伝いしてくださっています。たくさんのブースもでて、食事もごちそうになり、もう至れリつくせりです。

アメリカのボランティアパワーのすごさを目の当たりにした感じです。


チェッインをすると母親ものってくださいよ。乗れますよ。

みたいな話だったので、結局、私も乗るハメに・・怖いんですけど・・。

けど、渡は、もう大喜び。搭乗前は、渡は、わくわくし、私は、緊張して待つことに・・。

飾ってあった飛行機とはいチーズです。

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早速乗り込んだ渡は、もう最近のうちで一番いい笑顔なんじゃないか?と思うような笑顔です。

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これはbeech craftという種類の飛行機だそうです。

パイロットの方の注意もきちんと聞いて理解しています。

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通信が聞こえるイヤフォンも借してもらい、

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操縦桿も触らせてもらい、

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もうすっかり気分はパイロットです。飛んでる途中で少しエンジン音がかわったで、空港に戻ることに・・

急角度で旋回するので、私の恐れは絶頂に・・。

id:seihiguchiさんは、うれしそうに乗っておられました。

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ありえない・・。ロケットの打ち上げを考えていると人間そうなるのか??

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けど、渡も普通にうれしそうでした。


フライトが終わり、私たちは、明日のパーティ用にケーキを買いに近くの農家がやっているパイやさんへ向いました。

買いたかったアップルパイは、売り切れで、あと1時間半待つとのことだったので、諦めて他のパイにしました。

他にいろいろ買い物もし、どっぶり疲れての帰宅でした。

さて、明日は、パーティですので、早朝から準備にかかります。