自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

掃除は、教育

最近ジム通いをし、5kmマラソンにも参加している私ですが、走るときに、見ているテレビがあります。ジムのマシンには、個人用のテレビがついています。見ている番組は、これです。これは、イギリスの放送をアメリカでやってるのですが、私の住むサンノゼのケーブルでは、見れません。

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驚くほど汚い家を綺麗にしてゆくのですが、なにがいいか?というと薬品を最小限に押さえて使うところです。

我が家にもぜんそく持ちの渡がいるので、これは、ありがたい。

渡が多動だった頃、なかなか家が綺麗にならず、サンフランシスコに住む友達のMちゃんが、見かねて

「使いやすい”ほうき”」

というのを持って来てくれました。

彼女は、その長い箒をもって、電車にのり、みんなにじろじろ見られながら、魔女の様になり、我が家にやって来てくれました。

若い娘さんがさぞかし恥ずかしかっただろうとおもいつつ、その箒はいつも私の目に入る位置においてましたが、家は、綺麗にならない。Mちゃんの苦労を無駄にしてはいけないと思いつつ、最低限の掃除しかできずにいました。



この番組で何度もいうのですが、掃除は、教育(エデュケーション)だそうです。教えないとできない。教えてもらわなくても自主学習でできる人もいますが、そうじゃない人もいます。

私も掃除は、苦手なほうです。そういうエデュケーションも受けていません。




この番組で、一番心に来たのが、イギリスで、馬の世話をしながら生計をたてている母子家庭の親子。息子さんは、目が見えません、母一人子一人の家庭ですが、おそろしく汚い。生き物を扱う仕事ですので、家が汚いために息子さんはカビと雑菌のために、その皮膚はアレルギーを起こしてました。目が見えなくても掃除はしないといけません。

この番組のマギーとキムは目の見えない息子さんに、掃除の仕方を感触、におい等で綺麗になった状態を教えて、掃除の仕方も教えてゆきます。完全に綺麗にして、1ヶ月後にまた見にくるのですが、薬もなにも効かないといっていた息子さんの皮膚がずいぶん綺麗になっています。



この番組を見てから、渡の部屋は酢で掃除するようになりました。渡も一緒にぞうきんがけをします。渡はぞうきんが好きで、笑いながら、へたですが、手伝います。今は、渡の部屋の床がぴかぴかと、光るようになってきました。



Mちゃんが言うように

「掃除は、すこしづつ」

で、綺麗になってきました。恥ずかしい思いをして持ってきてくれた箒も大活躍です。

Mちゃんありがとう!Mちゃんの苦労は、いま少しづつ我が家で開花しつつあります。



多動を持つお母さんで部屋が綺麗にならなくて、落ち込んでらっしゃる方。いつかは、部屋を綺麗にできる時は、やってきますので、焦らず、部屋が汚くても子供は死なないですので、とにかく、休めるときに休み、時期が来たら、綺麗にすれば言い訳です。焦らず、少しづつで、なんとかなるもんです。

けど、この番組、英語のアクセントがイギリスで、カリフォルニアなまりに慣れた私は、なかなか聞き取りが大変です。