香穂の通う補修校で、卒業式がありました。この学校に通う子供たちは、月曜日から金曜日は、アメリカの学校に通い、土曜日は日本語補修校に通います。土曜日の1日だけで、1週間分の勉強をしますので、大量に宿題が出ます。現地校でもたくさんの宿題です。なので、2つの学校に通っているようなものです。
なおかつ、高校生になると、学校行事等が土曜日に入ることもあり、遅刻、早退、中ぬけとみんな必死で、出席日数を稼ぎながら、学校に通います。
香穂も現地校の行事で、どうしても出ないと成績に響くものに出るときは、
休み時間は、補習校に戻ったりしておりました。
その間、親もスムーズに遠距離を行ったり来たりできるように外で待機したり、
他の兄弟とのスケジュールをコーディネイトしたりで、大変な週末が待っている訳です。
みんな苦労に、苦労を重ねて、今日のこの日を迎えます。
香穂は、高校1年生ですので、在校生です。先輩をおくりだします。
アメリカの大学は、日本の高校3年生の夏から始まりますので、高校は、2年までしかありません。
なので、高校2年生を送り出す側になります。
今朝は、朝から野暮用があり、この卒業式が見れないと思っていた私。ところが、うまく用事が終わり、途中から、参列できそうでした。普段着だった私は、失礼かな?と思ったのですが、友達の子供さんが、中学生で、答辞を読むこともあり、どうしても行きたかったので、普段着での参列になりました。答辞の時間には、間に合いました。彼の中学生活の話、りっぱな答辞を聞くと、もう涙、涙。。。こんなに成長したのねと驚きました。
高校生の送辞は、香穂のクラスの男の子が読むのですが、日頃すごく活発で、けど、とても心のやさしい男の子が読みました。これもまた、すばらしい送辞で、引用してた本の一説もしっかり的をえていて、文章もすばらしいものでした。小さいときから、知っている子供たちが、日々の苦労を重ねて、ここまで来たことが走馬灯のように頭の中をかけ巡りました。うっ、これ、教頭先生の言葉より100倍うまい!と思った私。
もう涙でぐちょぐちょになりながら、式場を後にしました。
みんな、よくがんばりました。卒業生の子供たち、卒業おめでとう。
在校生の子供たち。1年間よくがんばりました。
感動の卒業式だったのですが。香穂は式が終ってから
「あのさぁ。。。来賓とか、教頭先生って1年とか2年で変わっちゃうでしょう?(教頭、校長先生は日本から来るため、2、3年で変わる)
毎年誰かが、卒業式とか入学式でMuir woodの杉の木の話を長々とする。もうさぁ、11年も杉の話ばかりだよ。
あれって、原稿を毎年引き継いで読んでいるのかな?
私たち、杉じゃなくて、人間だから、杉の話を毎年聞かされても、杉には、なれないよ。
どうせ例えるんだったら、人間にしてほしい。」
と言ったのには、爆笑。もう泣き笑いの卒業式でした。
たしかにねぇ。。杉のように、しっかり根をはって、高くのびてほしい。
みたいなこと毎年言われても、イメージ沸かないかもねぇ...。