自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

シンシア先生がやって来た

シンシアがいつものようにやってきたのですが、今日は勉強じゃなくて、簡易裁判の話の報告にきてくれました。

元クラスの御母さんが、郡のえらいさんに簡易裁判に持ち込まれました。これは、郡が、仕事をさぼっていたのがバレたので、それの口封じのために、先に簡易裁判で訴えて、おどろかしてやれぇ~!と思ったみたいです。(うちの渡と同じケースで学校が決まらなかったという問題。)けど、この御母さん、強いので、示談にせずにこれを受けてたった。

郡が訴えたことに関しては、私たちは、怒り心頭です。私もクラスであったことや真実は話せるので、いつでも証言するから、呼んでねといってありました。けど、通訳代がかかる私の出番は、一番最後になりそうです。

郡の上の人も、自分が仕事しないで、事実をばらされそうになったら、親を訴えるって、度を越しているから私もきっちり証言したいとおもってます。

シンシアは担任の先生で、郡に雇われれて働いているわけですので、本来は、郡の証言人です。郡にフリな発言ができる立場ではないわけです。

で、報告のあった簡易裁判の内容は、お互いの言い分を聞くという内容だったそうです。

しかし、うちのシンシアはまっすぐな人なので、何一つウソを言わず、8年間にあったことを証言したそうです。

この訴えた人(郡のえらいさん)の本来の仕事は、子供たちが無事に進学できるように、教育がスムーズに行くように自分が運営するクラスを訪問しつづけ、各子供を把握し、進路の推薦文を書くという仕事があります。プラス、シンシアの上司になるわけですから、クラスをまめに訪問し、シンシアが困っていることを吸い上げ、なおかつシンシアの勤務を査定しなければなりません。

しかし!私自身も渡が、12年間、郡のプログラムにはいって、彼女と学校でお会いしたことは一度もありません。ただ、時間が合わないだけかな?とおもっていたのですが、違ったようです。というのも、シンシアは、簡易裁判で

「私は、8年間彼女の下で働きました。彼女(郡の上の方)には、教室では一度もあったことはありません。それは、クラスを訪問してくれたこともないということです。私は8年間、一度も授業中に教室を空けたことがありません。休んだこともありません。さらに、8年間、彼女から、一人の子供も子供自身の進路に対して、推薦状をいただいたことは、ありません。」ときっぱりと証言。相手の弁護士、これには、驚きを隠せなかったようです。

「本当か?」と何度も聞いていたそうで、郡のえらいさんも

「はい」

と答えたそうです。

えらい!!シンシア!で、最後に判決ですが、判決よりも先に内容が、教育ですので、子供の進学先が指定されます。

その前に、休憩が入ります。その休憩の間、お互いの弁護士と輪になって、部屋の外に出て、離れた場所で、2つのグループにわかれ、最後に打ち合わせのように妥協点等を話すのです。しかし!なんとシンシア、御母さんのほうの弁護士のほうについて御母さんと一緒に話していたらしい。すごいっ!

結果、無事に生徒さんは、希望の中学に通うことに決定。その報告にきてくれたわけです。よかったね~!すごいよ。シンシア。子供を一番に考えて絶対にブレないところがすごい。ここで、郡のほうについていれば、高い地位とかももらえたかもしれないのにねぇ・・。やっぱり私と渡が惚れこんだ先生は、すごい人でした。

無事に希望の中学に通えるようになった生徒さんには、本当におめでとうといってあげたい。負けなかった御母さんもすごい。さぞかしストレスになったことでしょう。お祝いしてあげたいです。いい報告をうけた日でした。