自閉症 渡の宝箱

自閉症の渡が、日々起こす騒動や療育についてとシリコンバレーでの起業、生活を綴っています。

渡は、学校をお休みです。歯医者で、奥歯が虫歯になりやすいので、虫歯のプロテクトをしていただくことになりました。私は、矯正が要らない歯をしているのですが、奥歯4本が、高さが低く、磨きにくいために虫歯です。

渡もまったく同じ歯の生え方をしています。歯医者が好きな渡は、今日喜びいさんででかけました。今日の渡の担当は、渡のタイプの看護婦さん(大人びた美人タイプが好みです)じゃなく、

かわいくてやさしいタイプの童顔の看護婦さんです。ここの歯医者は、各席の天井にテレビが設置してあるので、寝転がるとテレビが見える仕組みです。渡はこのテレビがついているのが、気に食わない。看護婦さんに消してもらって、さて、治療。この歯医者は、渡の口の中にいれるものは、すべて見せてくれる、そして、必要ならば、触らせてくれます。まずは、歯磨きを機械でしてもらいます。渡が、機械をみせろというので、さわらせてもらい、納得してから、歯磨きです。終わったら、先生がいらして、私が教えた日本語を操りながら

「こんにちは」「えらい」「おおきな口」「お兄ちゃんだね」

などなど・・覚えるのが、早い。この先生・・。スペイン語も英語も話すので、語学の才能もあるのかも・・。よく覚えています。他にも話せる言語があるようでした。

実は、この治療、どうも「痛い」ということがやり始めてわかった。渡が、少し痛がっていた。

私たちみんなで、はげましていましたが、先生が本当にうまい。渡が好きなものの話をして、治療が終わったらどこへいくのか?などの質問をしています。(たいていの子供は、歯医者が苦手なので、歯医者の帰りに、子供の好きな所へいく約束を親としているのを知っているのでしょう)

先生は、治療の間、待つのが苦手なこどもに対して鼻を人差し指で軽くたたいて押さえながら、カウントダウンをします。10、9、8、7、・・渡は、おもしろくなって笑ってしまうし・・。痛いところでは、さすがの渡も抵抗を示しましたが、先生がきちんと、あとどれくらいの時間かを鼻を押さえながら、カウントダウンをしてくれるので、なんとか待てました。私は、ここの歯医者に渡が通うようになってから、まだ、子供の泣き声を聞いたことがありません。いつもとても混んでいますが・・。

なんか、今日は、その理由がわかった気がしました。